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小児がんの症状

更新日:2014年04月22日 [ 更新履歴 ]
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2014年04月22日 掲載しました。

小児がんの症状について

小児がんの症状は、ほとんどが特別なものではありません。風邪のような症状や痛みが続くといった一般的な理由で医療機関を受診した際に検査した結果、がんと診断されるケースも少なくありません。

しかしその一方で、患者である子ども自身や家族が気づかないでがんと診断された場合でも、さかのぼってよく考えると、およそ2ヵ月以前からがんに関連する何らかの症状があったと思いあたることがあります。

小児がんは特定の年齢の幅に、患者が集中する傾向があります。がんの種類によって症状が異なることはもちろんですが、年齢による症状の違いも生じます。また、乳幼児は自分の症状を訴える表現方法が限られていることや、年長児は必ずしもすべての症状を両親に相談しない傾向にあることなども年齢による症状の違いに関係すると考えられます。

小児がんは急激に進行して症状を生じる場合があります。重篤(じゅうとく:病状が重いこと)な症状、長く続く症状、進行する症状がみられる場合には、必ず医療機関に相談してください。

発熱

小児がんはしばしば発熱から診断されます。必ずしも39~40℃などの高い発熱とは限らず、発熱と解熱を繰り返すこともあります。

通常は発熱に他の症状も伴います。一般的に原因がはっきりせずに発熱が続くことを不明熱(ふめいねつ)と呼びますが、子どもの不明熱の原因のうち、10%未満が小児がんであるとされています。

頭痛

ほかの病気が原因となる場合もありますが、嘔吐(おうと)を伴う頭痛は、脳腫瘍の症状としてもよく知られているものです。頭痛のある脳腫瘍は、脳神経(のうしんけい)の異常に関連した他の症状を伴うことがあります。

リンパ節の腫れ

首のまわり、耳の後ろ、顎の下、足の付け根にあるリンパ節が腫(は)れることがあります。原因ががんであることはまれですが、痛みを伴わない症状のため注意が必要です。

※リンパ節の腫れの原因ががんかどうかは、手術により腫れているリンパ節の一部またはすべてを摘出し、がん細胞があるかどうかを調べること(病理組織診断:びょうりそしきしんだん)が必要です。このような診断のための手術を生検(せいけん)と呼びます。

骨や関節の痛み

骨や関節の痛みは小児がんでは多い症状です。睡眠を妨げるほどの強い痛みを訴えることも少なくありません。骨や関節の痛みは白血病や骨肉腫などが原因となります。神経芽腫の転移でも、肩から腕の骨の痛みなどを訴えることがあります。痛みがずっと続く場合には要注意です。我慢させずに、専門医(小児科)の診察を受けましょう。

筋肉の腫瘤

皮下や筋肉にできる腫瘤(しゅりゅう)はしこりや腫れの症状としてあらわれますが、痛みがないため大きな腫瘤になってから気づくことがあります。また、大腿(だいたい:ふともも)などの筋肉の厚い場所に発生すると、大腿全体が大きく腫れたようになる場合もあります。腫瘍が大きくなると、関節が曲がらなくなったり、座ることができなくなったりします。腫瘤自体に痛みがある場合や、腫瘤が大きくなって神経を圧迫し間欠的な痛み(一定の時間を隔てて痛みが起こること)を伴うこともあります。また、発熱を伴ったり、皮膚の色が変わったり、潰瘍(かいよう)ができることもあります。

手足のほかにも、鼻やのどなどの顔面、生殖器(せいしょくき:男児の睾丸(こうがん)、女児の膣(ちつ)など)に腫瘤を生じることがあります。

胸の腫瘤

白血病、リンパ腫、神経芽腫などでは、胸の中、特に左右の肺の間である縦隔(じゅうかく)と呼ばれる部分に腫瘤を生じることがあります。この腫瘤が、気管(口から肺につながる空気の通り道)や心臓、脊髄(せきずい)などを圧迫したり、胸水(きょうすい:肺、心臓の周囲に水がたまった状態)を伴うことで、息苦しさ、咳、顔のむくみ、動悸(どうき)、下半身の麻痺(まひ)などの強い症状を生じることがあります。

おなかの腫瘤

おなかの腫瘤を伴う小児がんは、1歳から5歳に多くみられます。がんの種類や進行によりさまざまな症状としてあらわれます。特別な症状がない状態で、偶然おなかの腫瘤を指摘されることも少なくありません。一方、急速に大きくなる腫瘤によって、腸や尿路(にょうろ:腎臓から始まる尿の通り道)の圧迫、腹水(ふくすい:腸のまわりに水がたまる状態)などを生じて重い症状があらわれることもあります。

血液細胞の異常

白血病では健康な血液細胞が大きな影響を受けることがあります。健康な白血球が減少すると、重篤な感染症や特殊な感染症を生じたりします。また、貧血により、顔色が悪い、元気がない、疲れやすいなどの症状を生じます。血小板が減少して、皮膚や粘膜に出血斑(しゅっけつはん)や紫斑(しはん)などのあざがみられたり、鼻血や出血した血液が止まりにくいなどの症状がみられることもあります。

そのほかの症状

脳腫瘍では、腫瘍の種類や場所によって、よろける、歩行がおぼつかない、顔面がゆがむ、眼の動きがおかしい、視力の低下、異常に水分を欲しがり尿が多い、けいれん発作、話をすることが不自由になる、などの症状があります。脳の中の髄液が頭蓋腔内にたまり、頭囲が拡大することもあります。

網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)では、眼球の中で白い腫瘍が大きくなり、瞳を通して白く光ってみえる、白色瞳孔という症状がみられる場合があります。また、斜視(2つの眼球の向きが合っていない場合)になったり、まぶたが腫れたりすることもあります。
以上のような症状のほかに、単に食欲が低下したり、突然嘔吐したり、不機嫌であったりするだけのこともあります。また、体重減少がみられることもあります。

気になる症状が続いたり、いつもと違う様子が認められるときは、すみやかに医療機関を受診してください。
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