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長期フォローアップと晩期合併症

更新日:2014年04月22日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2014年04月22日 がん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

晩期合併症とは

小児がんは、治癒するようになってきた一方、お子さんが発育途中であることなどから、成長や時間の経過に伴って、がん(腫瘍)そのものからの影響や、薬物療法、放射線治療など治療の影響によって生じる合併症がみられます。これを「晩期合併症(晩期障害)」といいます。晩期合併症は、小児がん特有の現象です(表1)。

主な晩期合併症には、成長発達の異常(内分泌(ないぶんぴつ)異常を含む)【身長発育障害、無月経、不妊、肥満、やせ、糖尿病】、中枢神経系の異常【白質脳症、てんかん、学習障害】、その他の臓器異常【心機能異常、呼吸機能異常、肝機能障害、肝炎、免疫機能低下】、続発腫瘍(二次がん)【白血病、脳腫瘍、甲状腺がん、その他のがん】などがあります。

晩期合併症の多くは、がんの種類、治療の内容、その治療を受けたときの年齢などに関係します。ほとんどの晩期合併症は、年齢に伴って発症しやすくなり、治療終了後何十年も経過してから症状があらわれることもあります。
表1 小児がんの晩期合併症(by SmitaBhatia)
成長・発達への影響:身長の伸び、骨格・筋・軟部組織、知能・認知力、心理的・社会的成熟、性的成熟
生殖機能への影響:妊娠可能か、子孫への影響
臓器機能への影響:心機能、呼吸機能、腎機能、内分泌機能、消化管機能、視力・聴力
二次がん(腫瘍):良性腫瘍、悪性腫瘍

長期フォローアップ

晩期合併症に適切な対処をするためには、定期的な診察と検査による長期間のフォローアップが必要になります。診察で異常がみられた場合には各分野の専門医と連携して治療が行われます。

小児がんでは、患者であるこども自身が治療の内容をはっきり理解することは困難です。一方で、晩期合併症については、適切なタイミングでの告知やアドバイスが必要です。成長していく中で年齢に応じて、言葉を変えながら何度も説明した方がよい場合もあります。また、医療は日々進歩しているので、できるだけ将来に必要以上の重圧を感じることのないように、正確な知識や情報を取得することが大切になります。

まずは、治療を受けた病院の担当医やがん相談支援センターなどで長期フォローアップをどこで受けたらよいかを相談してください。

現在、小児がん患者を継続してケアする医療体制が整えられつつあります。小児がんの診療を行っている医療機関の中に長期フォローアップ外来が設けられたり、長期フォローアップ拠点病院などもできはじめています。また、将来的に患者さん自身がいつでも自身の治療の記録を入手できるような仕組み作りも進められているところです。

また、小児科医をはじめとして、各診療科の医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、心理士、ボランティア、各種団体などが協力して、晩期合併症やさまざまな心理社会的な問題に向き合う支援をしています。こうした機関も、ぜひ、積極的に利用するようにしてください。
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