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情報提供・相談支援部会
都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会

第7回 情報提供・相談支援部会

平成28年5月19日、第7回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会-情報提供・相談支援部会が、国立がん研究センター国際研究交流会館で開催された(資料1)。
各都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会の相談支援部門の責任者および実務者、各都道府県の情報提供・相談支援関連部会の責任者等が参加した。また、オブザーバーとして厚生労働省、患者支援団体、小児がん拠点病院中核機関からも参加いただいた。

冒頭に都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会議長である国立がん研究センター中釜斉理事長より、がん対策の推進が図られてはきたものの、首都圏と地方との地域格差は未だ生じていること、情報提供・相談支援は、がん対策の中でも非常に大きな要素であり、部会での議論を踏まえ、さらなるがん対策の推進を図りたい旨のあいさつがあった。

国立がん研究センター中釜斉理事長 写真

参加者および資料の確認の後、情報提供・相談支援部会長である高山智子がん対策情報センターがん情報提供部長が議長となり、議事予定を紹介した後、最初の議題として、「がん相談支援センターの活動におけるPDCAサイクルの確保」の進捗状況に関する報告が行われた。
第6回情報提供・相談支援部会までの議論の経緯を振り返った後、平成28年2月から4月に実施された各都道府県内でのPDCAサイクル確保のための取り組み状況の把握を目的としたアンケートの結果(資料3)が紹介された。

高山智子がん対策情報センターがん情報提供部長 写真

また、星真紀子委員(宮城県立がんセンター)、菊池由生子委員(東京都立駒込病院)、石橋京子委員(岡山大学病院)、田畑真由美委員(鹿児島大学病院)より各県の取り組み事例(資料3資料3-1)が報告された。

星真紀子委員(宮城県立がんセンター)、菊池由生子委員(東京都立駒込病院)、石橋京子委員(岡山大学病院)、田畑真由美委員(鹿児島大学病院) 写真

その後、早川雅代がん対策情報センターがん情報提供部医療情報コンテンツ室長より、研究班によるパイロット調査(「がん相談支援センターの利用者調査」 「相談件数のカウント調査」)の中間報告が行われた。(資料3)、続いて全体での意見交換が行われた。

早川雅代がん対策情報センターがん情報提供部医療情報コンテンツ室長 写真

調査参加施設の実務者より、他施設との比較ができて有意義であった、データ入力等の作業は大変であったが継続していく必要があるなどの発言があった。

休憩を挟んだ後、「このたびの熊本地震における対応、そして今後へ活かせること」というテーマで、安達 美樹委員(熊本大学医学部附属病院)より、今回の熊本地震でがん相談支援センターが担った役割に関する報告が行われ(資料3参考資料4)、続いて全体での意見交換が行われた。
震災直後よりも日が経つにつれて相談が増える、首都直下地震の場合にはどこが情報集約・発信の拠点となるのか、過去の経験を踏まえ災害時のがん患者支援に関するガイドラインを作成する必要があるなど、活発な議論が交わされた。

安達 美樹委員(熊本大学医学部附属病院) 写真

続いて、高山部会長より、部会としてのこれまでの取り組み概要の説明、および第3期がん対策推進基本計画に向け部会としての提案を行うためのワーキンググループを発足させたい旨の提案がなされた。(資料3

(左)高山智子がん対策情報センターがん情報提供部長、(右)国立がん研究センター若尾がん対策情報センター長 写真

その後のディスカッションでは、がん対策やがん相談支援事業の現状把握・評価を適切に行う観点から、相談件数カウント方法は時間がかかっても全国で統一する必要があること、また、利用者に対してアンケート調査を行う場合、有効回答以外の側面(利用者が調査票を返送しなかった理由、相談員が調査票を渡せなかった理由など)に焦点をあてることが重要であるなどの指摘がなされた。

「がん対策情報センターからのお知らせ」に移り、はじめに東山聖彦委員(大阪府立成人病センター)より「地域相談支援フォーラム in 近畿」について、次に、鈴木志保子委員(三重大学医学部附属病院)より「みのりカフェ@三重」についての報告が行われた。(資料3

(左)東山聖彦委員(大阪府立成人病センター)、(右)鈴木志保子委員(三重大学医学部附属病院) 写真

引き続き、高山部会長より、平成28年度地域相談支援フォーラム開催予定、平成29年度企画募集が受付中であること、平成28年度相談員研修や「施設別がん登録数検索システム」活用に関する説明会・ワークショップの案内、都道府県によるピアサポート機能支援とがん教育に関するアンケート結果報告が併せて行われた。(資料3参考資料6
最後に、ここ数ヶ月の間、がん相談支援センターの対応に関する数例の苦情が、がん対策情報センターに寄せられており、各施設にフィードバックしている旨の報告があった。(資料3

閉会にあたり、患者支援団体のオブザーバーより、相談に行けない患者が多い状況にあり、「なぜ相談に行けないのか」についての検討をしてもらいたいこと、患者にとっては「何を伝えるか」よりも「どう伝えるか」が重要であり、患者・家族の視点を組み込んだ利用者調査を続ける必要があることなどが指摘された。

最後に、都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会事務局長である、国立がん研究センター若尾がん対策情報センター長より、平成29年6月に第3期がん対策推進基本計画が策定されるため、ワーキンググループでの検討を踏まえ部会として意見を伝えていくこと、より良いがん医療・がん対策推進のためご協力いただきたいとのあいさつがあり、閉会となった。

国立がん研究センター若尾がん対策情報センター長 写真

議事要旨 PDF 資料1 プログラム 資料2 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会委員名簿 資料3 第7回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会全体スライド 資料3-1 平成28年度鹿児島県がん相談支援センターにおけるPDCAサイクルの確保 資料4 がん相談支援センターの指標骨子:目標の整理と対応する指標について 資料5 がん相談支援センター利用者調査 資料6 相談件数カウント調査 調査項目(入力用Excel画面) 資料7 第3期がん対策推進基本計画に向けたがん相談支援センターの活動および評価に関する(仮)ワーキンググループ 委員推薦回答書 参考資料1 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会設置要領 参考資料2 第6回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会議事要旨 参考資料3 がん相談支援センターPDCA実施状況チェックリスト(例) 参考資料4 熊本県の「がん相談支援センター」がある病院 参考資料5 熊本県の病院におけるがん患者さんの受け入れ体制調査 参考資料6 都道府県におけるピアサポート支援機能とがん教育に関するアンケート

更新・確認日:2016年06月20日 [ 履歴 ]
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2016年06月20日 掲載しました。
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