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放射線治療品質管理支援

更新日:2013年10月16日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2013年10月16日 更新しました。
2006年10月01日 掲載しました。

放射線治療品質管理推進室

近年、放射線治療は高精度放射線治療などの高度な技術と新しい知識を必要とする放射線治療機器の開発と導入により、治療計画や照射線量などの検証作業は結果的に複雑化し、業務量も増大化しています。これらの治療を安全に実施するためには、放射線治療の品質保証(Quality Assurance: QA)、品質管理(Quality Control: QC)は不可欠となっています。放射線治療品質管理推進室では、がん診療連携拠点病院等を対象に地域の施設間較差を解消し、医療の均てん化を図るため、第三者評価機関として以下のような放射線治療に対するQA支援プログラムを実施しています。

1.放射線治療機器の出力線量測定

1)郵送によるX線出力線量測定

(1)郵送によるX線出力線量測定について

線量の誤差
第三者評価機関による郵送出力線量測定は、国際原子力機関(IAEA)、世界保健機構(WHO)を始め世界各国で実施されており、全世界の約60%の施設が参加しています。IAEA/WHOで発展途上国を対象とした結果では、5%以上の線量の誤差が当初17%の施設に認められましたが、2002年には修正により7%にまで減少・改善しています(右図)。
許容範囲
また、最近では最初の調査とその後のフォローアップにより97%の施設が許容範囲内にあることが報告されています(右図)。

EQUAL/ESTROやRPC/MDACCなど、先進国における結果では、5%以上の誤差が認められた施設はわずかでしたが、より複雑、先進的な放射線治療に対して、さらに評価項目を追加した詳細な第三者評価が必要とされています。

放射線治療品質管理推進室では、治療用電離箱線量計の校正事業を実施している財団法人医用原子力技術研究振興財団の「治療用照射装置(X線)の出力線量測定業務(郵送測定)」サービスを利用し、がん診療連携拠点病院が郵送測定を受ける際の申込窓口となり、施設における品質管理体制および測定結果を経時的に把握するとともに、測定結果に異常があった場合には修正作業の支援等を行います。

(2)申し込み方法について

1. 申込用紙を下記よりダウンロード
 申込書ファイル(PDF:97KB)/申込書ファイル(Excel:66KB
 記入要領ファイル(PDF:1.61MB
 見積請求書ファイル(Excel:61KB)(申込書の提出以前に見積書が必要な方)

2. 申込用紙送付先(郵送、FAX、E-mailにPDFファイル等の添付にてお送りください)
 〒104−0045 東京都中央区築地5−1−1
 国立がん研究センター がん対策情報センター
 がん医療支援部 放射線治療品質管理推進室
 E-mail:qcsupport @ ml.res.ncc.go.jp
 TEL:03−3542−2511(内線2457)
 FAX:03−3547−5013

3. 申込みから測定までの期間、郵送測定の手順、料金など詳細について
 外部サイトへのリンク医用原子力技術研究振興財団のホームページへ

2)訪問による出力線量測定

(1)X線出力線量測定について

医療用放射線照射装置に内蔵されている光学距計や施設の放射線治療照射室に設置してあるレーザーを用いて幾何学的位置を確認し、実照射野と光照射野の相違についても確認します。この他、放射線治療計画装置(Radiation treatment Planning System: RTPS)より求めた校正点線量、照射野係数、くさび係数などの計算値を訪問測定により求めた実測値と比較し、その相違を確認します。

1. X線訪問測定プログラム
 X線訪問測定プログラムファイル(PDF:180KB

2. X線訪問測定に用いるアンケートやデータシート
 X線アンケートファイル(Excel:78KB
 X線データシートファイル(Excel:48KB

3. 測定結果
 X線出力線量測定結果ファイル(PDF:254KB

(2)電子線出力線量測定

校正深の線量と校正深の深さの相違を施設データと訪問測定により求めた実測値により比較し、その相違を確認します。

1. 電子線訪問測定プログラム
 電子線訪問測定プログラムファイル(PDF:168KB

2. X線訪問測定に用いるアンケートやデータシート
 電子線データシートファイル(MS-Word:51KB

3. 測定結果
 電子線出力線量測定結果ファイル(PDF:200KB

(3)IMRT訪問測定

がん診療連携拠点病院を対象に、製作したIMRTファントムを用いて線量や位置ずれ等の評価を行います。IMRT用ファントムは筐体とモジュールに分けられ、筐体の中には線量測定用モジュールやCT撮影用モジュール等の検証項目ごとにモジュールが挿入可能であり、また、モジュール単体でも検証可能な構造となっています。円柱状リスク臓器とそれを取り囲む馬蹄形のターゲットには低密度組成物質が組み込まれており、CT撮影後にOARやPTVについて施設間で同じ輪郭設定を可能としました。本プログラムはIMRTの臨床試験参加施設に対して実施したプログラムをがん診療拠点病院用に構築したプログラムです。

1. IMRT訪問測定プログラム
 IMRT訪問測定プログラムファイル(PDF:254KB

2. IMRT訪問測定に用いるアンケートやデータシート
 IMRTアンケートファイル(Excel:69KB

3. 測定結果
 IMRT訪問測定結果ファイル(PDF:255KB

2.放射線治療計画装置(RTPS)の品質管理

RTPS品質管理プログラムは第三者評価として、放射線照射装置の出力線量が、治療計画装置において正しく計算されていることを確認させていただくプログラムです。具体的には、放射線治療装置の導入時に行ったビームを構成するためのデータを確認します。訪問による出力線量測定の結果(18施設)からRTPSによる計算値を治療機器の機種、エネルギーごとに分類し、その傾向を分析した結果、同一機種、同一エネルギーであれば出力される計算値などが2%以内の相違で一致していることが示されました。この結果を参考に他の施設のデータも集計し平均値を求め、その結果を施設にフィードバックします。

1. RTPS品質管理プログラム
 RTPS品質管理プログラムファイル(PDF:846KB

2. RTPS品質管理に用いるデータシート、記入例
 RTPS品質管理データシートファイル(Excel:71KB
 RTPS品質管理データシート記入例ファイル(PDF:193KB

3. RTPS品質管理の結果
 RTPS品質管理結果ファイル(PDF:329KB

3.都道府県がん診療連携拠点病院の連携強化

放射線治療品質管理推進室では、QAに関する情報交換を行うために都道府県がん診療連携拠点病院の放射線治療品質管理担当者が施設を代表するQA担当者46/51施設として登録しています。また、施設間の連携強化を目的としたQA担当者会議を開催しています。

・ QA担当者会議報告書
 QA担当者会議報告書ファイル(PDF:294KB


(問い合わせ先)
放射線治療機器の出力測定および放射線治療計画の内容確認に関するお問い合わせは、メールあるいはファクスで下記までお願いします。
国立がん研究センター がん対策情報センター
がん医療支援部 放射線治療品質管理推進室
電話:03−3542−2511(内線:1700) FAX:03−3547−5013
E-mail:qcsupport @ ml.res.ncc.go.jp
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