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多地点合同メディカル・カンファレンス[2016-第13回]

更新日:2016年10月25日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2016年10月25日 ビデオを掲載しました。
2016年10月12日 抄録を更新しました。
2016年01月13日 抄録を掲載しました。

日時 2016年10月13日(木) 17:30~19:00
テーマ 乳がん治療の進歩と展望~「個別化医療」の最先端にせまる~
(国立がん研究センター中央病院発信)
司会 国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 外来医長 清水 千佳子
いわゆる「個別化治療」には、生物体としての患者に対する医科学レベルでの治療個別化と、患者の価値観や社会的状況を踏まえた社会的レベルでの治療個別化の、ふたつの側面がある。今回のメジコンでは、ゲノム個別化を目指す世界の治療開発の潮流の中、乳がん領域で実施されている臨床試験とトランスレーショナル研究、「治療の価値」についての欧米での議論について、3人の演者より最新の動向についてお話しいただき、これらが今後どこに収束していくのか、近未来の日本の乳がん医療のビジョンを描き出すヒントになればと考えている。

1. 新薬/治療開発 内外の動向
(非公開)
愛知県がんセンター中央病院 岩田 広治
ターゲットを絞った新薬開発により、治療はさらに個別化の時代に向かっている。治療効果を最大限生かすためのenrich戦略は、医療経済的な側面からも重要であり、そのためのバイオマーカーの確立、コンパニオン診断薬の標準化が必須である。さらに新薬開発のコストダウンと効率化のため、Umbrella型、Basket型の早期開発戦略が一般化しつつある。新規治療開発では世界が、企業治験から医師主導治験にシフトしている潮流に、日本の体制が追い付いていない現状がある。世界・日本の新薬開発の動向について述べてみたい。

2. バイオマーカー/TRの動向
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国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 田村 研治 
ホルモン受容体陽性乳がんについてはCDK4/6阻害剤、HER2陽性乳がんについては、HER2-ADCs, ADCC活性, HER2-PETイメージング、Triple negative乳がんについては、エリブリンとPARP阻害剤の併用, TIL/PD1/PDL1、ゲノム医療については次世代シーケンスによるスクリーニング, AKT1変異, miRNA診断, 核酸医薬などを例として、乳がん領域のTRの動向について述べる。

3. がん治療のvalueに関する議論
(ビデオを見る)
(iPhone、iPadで見る)
国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 野口 瑛美
近年、がん治療のvalueに関する議論が世界的に高まりをみせている。背景には、高額な新規医薬品が次々と登場し、治療へのアクセスが問題となっている状況がある。がん治療のvalueを判断するツールとして、2015年に米国臨床腫瘍学会(ASCO)はValue Framework(2016年に改訂)、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)はMagnitude of Clinical Benefit Scale、NCCNはEvidence Blocksを発表した。患者と医師の間における意思決定にValueの概念を取り入れるShared Decision Makingが推し進められている。

用語集
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