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多地点合同メディカル・カンファレンス[2016-第14回]

更新日:2016年11月09日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2016年11月09日 抄録を更新、ビデオを掲載しました。
2016年01月13日 抄録を掲載しました。

日時 2016年10月27日(木) 17:30~19:00
テーマ 免疫チェックポイント阻害薬によるがん治療
(国立がん研究センター東病院発信)
司会  国立がん研究センター 先端医療開発センター 免疫TR分野 西川 博嘉
免疫チェックポイント分子に対する阻害抗体の開発により、がん免疫療法の臨床応用が進んでいる。しかし、免疫チェックポイント阻害剤単剤で臨床効果が認められる患者は20-30%程度であるため、レスポンダーを識別するバイオマーカーの同定、およびノンレスポンダーで過剰もしくは不足している免疫応答を解明し、より効果的ながん免疫療法の開発が求められている。今回は臨床応用が進む3つのがん種にフォーカスをあて、それぞれのがん種で異なる点、共通点を中心にがん免疫療法の効果および副作用について議論し、今後のがん免疫療法の適切な進展を考えたい。

1. 悪性黒色腫における免疫療法の現状と今後の展開
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国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科  山﨑 直也 
悪性黒色腫は抗原性の強いがんとして知られており、免疫療法の主要なターゲットとして長く臨床研究が行われてきたことが、免疫チェックポイント阻害薬の開発の成功につながり、現在のようにがん種の違いを超えてがん薬物療法そのものを変えつつある状況を生み出すさきがけとなったと考えてよいと思われる。ここでは実臨床における悪性黒色腫に対する抗PD-1抗体、抗CTLA-4抗体療法の現状と今後の展望について述べる。

2. 非小細胞肺がんにおける免疫療法の現状と今後の展開
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四国がんセンター 呼吸器内科  野上 尚之
非小細胞肺癌において現在最も注目されているのは一次治療における役割である。本年のESMOでPD-L1の発現が50%以上の非小細胞肺がんを対象とした場合標準的な化学療法に比してpembrolizumab単剤がPFS、OS、response rateにおいて優れていることが示された。これは同様の設定ながら対象のPD-L1発現を低く設定したnivolumabの試験とは一線を画す結果で、現時点ではPD-L1発現が奏効する患者をenrichする手法であることを示した。現在一次治療において化学療法や他の免疫チェックポイント阻害剤との併用が検討されている。

3. 消化器がんにおける免疫療法の現状と今後の展開
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国立がん研究センター東病院 消化管内科  設楽 紘平 
現在, 消化器がん対する抗PD-1/PDL-1抗体の第III相試験が複数進行中であり、その結果が待たれている。一方で奏効割合は20%前後に留まり、効果予測因子や併用療法が複数検討されており、CTLA-4や抑制因子であるIDO, TGF-βの阻害剤, Treg除去剤としての抗CCR4抗体との併用が一例である。また, CTL上のCD137やOX40を刺激するagonistic抗体薬や免疫誘導を活性化するために化学療法、放射線、腫瘍溶解性ウイルス製剤の局所治療との併用等様々な複合療法が検討されつつあり、その現状と展開について報告する。

用語集
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