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多地点合同メディカル・カンファレンス[2016-第16回]

更新日:2016年12月15日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2016年12月15日 ビデオを掲載しました。
2016年12月07日 抄録を更新しました。
2016年11月24日 抄録を更新しました。
2016年01月13日 抄録を掲載しました。

日時 2016年11月24日(木) 17:30~19:00
テーマ そこが知りたい!がん支持療法としての糖尿病管理
(国立がん研究センター中央病院発信)
司会・講師 国立がん研究センター 中央病院 総合内科 大橋 健
糖尿病はがん患者の代表的な併存疾患の一つである。糖尿病の存在は、がん治療のさまざまな局面に影を落とす一方、がん治療はしばしば糖尿病の悪化や新規発症をもたらす。がん治療中の糖尿病管理は、疼痛や嘔気の管理と同様、がん支持療法の一部といっても過言ではない。今回は、周術期および化学療法時の血糖管理から免疫チェックポイント阻害薬による劇症1型糖尿病の話題まで、がん診療に役立つ糖尿病診療のエッセンスをまとめ、がん専門医と糖尿病専門医がどのように連携すべきか議論したい。

1.がん周術期の糖尿病管理のコツ
(非公開)
大阪府立成人病センター 内分泌代謝内科・臨床検査科 山崎 知行
現在、悪性腫瘍の治療は放射線治療、化学療法など種々の最適と思われる治療を組み合わせて行う集学的治療が一般的であるが、その中でも手術療法は非常に重要な手段である。しかし糖尿病患者では、血管合併症や高血糖による創傷治癒の遅延や易感染性などをともない、周術期の合併症のリスクが高いことが問題となっている。ここでは、悪性腫瘍の手術に際しての糖尿病の問題点を念頭に、より良い周術期管理の要点について論じたい。

2.がん化学療法時の血糖管理のコツ
(ビデオを見る)
(iPhone、iPadで見る)
新潟県立がんセンター新潟病院 内科 谷 長行
がん化学療法では副作用対策の一環としてステロイド剤が使用される場合が多い。糖尿病患者では当然血糖悪化を来すが、ステロイドはインスリン拮抗ホルモンであるので、その作用時間に集中してインスリン量を調節すれば対処可能と考え、対処法を検討した。
結果は単純で、生理量の3倍以上のステロイド投与(内服・静注・関節内投与)後の24時間以内の速効型インスリンを倍量に設定することにより容易に管理できる。但し、化学療法時には食欲が不安定化するため、インスリン注射は食直後に主食摂取割合に応じて実施する。患者に対する説明も簡単で、糖尿病の非専門家でも容易に実施可能な方法である。


3.“いつの間にか高血糖”にご用心!
  ~高血糖昏睡から免疫チェックポイント阻害薬による劇症1型糖尿病まで~
(非公開)
国立がん研究センター中央病院 総合内科 大橋 健
がん治療中は、糖尿病の既往のない患者でも油断できない。ステロイド投与や高カロリー輸液によって主治医の気づかぬうちに糖尿病が顕性化し、高血糖昏睡に至ってようやく気づかれるケースが後を絶たない。また、最近注目されている免疫チェックポイント阻害薬による劇症1型糖尿病は、適切に診断・治療開始しないと致死的となる新たなoncological emergencyである。症例を提示しながら、糖尿病を見逃さないコツを紹介する。

用語集
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