子宮頸がん 検査・診断:[国立がん研究センター がん情報サービス]
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子宮頸がん(しきゅうけいがん)

更新日:2013年08月13日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1996年04月01日
更新履歴
2013年08月13日 病期の記述について「子宮頸癌取扱い規約(第3版)」より確認、更新しました。
2012年11月08日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2012年05月01日 内容を更新しました。

1.検査

がん検診のときは通常細胞診のみを行いますが、細胞診の結果がんが疑われたときには、精密検査として組織診コルポスコープ診を行います。がんの広がりをみる検査としては、内診、直腸診超音波検査CT検査MRI検査などがあります。また膀胱鏡検査、直腸鏡検査、尿路検査などが行われることもあります。

1)細胞診

がん細胞は、正常の細胞と異なった形や色合いをしています。がんの部分からこすりとった細胞や、がんから落ちてきたものをガラス板に塗り、色素で染めて顕微鏡で見ると、がん細胞を見つけることができます。この診断法は細胞診とよばれ、いくつかあるがんを診断する検査法の中でも、非常に重要な方法です。

頸部がんは、前述したように外子宮口の付近から発生することが多いため、この部分を綿棒、ブラシ、またはヘラのような器具でこすって細胞を採取し、顕微鏡で正常な細胞かどうかを確認します。この検査で生じる痛みは、通常それほど強いものではありません。

2)組織診

細胞診で異常があった場合は、がんが疑われる部分から小さな組織を切り取り、標本をつくって顕微鏡で観察して診断(組織診)します。子宮頸がんであることの確定診断に用います。この検査では、痛みを感じたり、出血したりする場合があります。

組織診は、外来にて実施可能です。採取する組織が小さいので、上皮内がんかそれより進行したがんか、または上皮内がんにもなっていない状態かを鑑別するのが困難なことがあり、何回か組織診を行うこともあります。時には、「円錐切除術」とよばれる方法で組織診を行うこともあります。この場合は、入院する必要があります。

3)コルポスコープ診

コルポスコープという拡大鏡で、子宮頸部の粘膜表面を拡大して細かい部分を観察し、診断(コルポ診)します。通常、組織を採取する際には、コルポスコープの観察で異常が疑われる部位に、狙いを定めて採取します。

4)超音波(エコー)検査

体の表面に当てた器具から超音波を出し、臓器で反射した超音波の様子を画像にして観察する検査です。腟の中から超音波を当てて調べる場合もあります。子宮頸がんの性質や状態をみたり、腫瘍と周囲の臓器との位置関係や、別の臓器やリンパ節への転移の有無を調べたりします。

5)CT、MRI検査

CT検査は、X線を使って体の内部を描き出し、治療前に転移や周辺臓器へのがんの広がりを調べます。MRI検査は磁気を使います。CTやMRIを使った検査は、肺、肝臓など遠隔臓器への転移の有無、リンパ節転移の診断、周辺臓器への浸潤(しんじゅん)の程度の診断に威力を発揮します。造影剤を使用する場合、アレルギーが起きることがあります。薬剤などによるアレルギーの経験がある人は、医師に申し出てください。

2.病期(ステージ)

病期とは、がんの進行の程度を示す言葉で、英語をそのまま用いてStage(ステージ)ともいいます。医師による説明などでは、「ステージ」という言葉が使われることが多いかもしれません。病期には、ローマ数字が使われ、がんの大きさだけではなく、粘膜内にがんがどの程度深く入っているか、リンパ節転移や肺などの遠隔臓器への転移があるかどうかで、I期(IA[IA1、IA2]、IB[IB1、IB2])、II期(IIA[IIA1、IIA2]、IIB)、III期(IIIA、IIIB)、IV期(IVA、IVB)に分類されています。

子宮頸がんの治療は、がんの病期や年齢、合併症の有無など、患者さんのそれぞれの病状に応じて選択されます。
表1 子宮頸がんの病期
 I期 がんが子宮頸部のみに認められ、ほかに広がっていない
(子宮体部への浸潤[広がり]は考えない)
    IA期 組織学的にのみ診断できる浸潤がんで間質浸潤の深さが5mm以内、縦軸方向の広がりが7mmを超えないもの
       IA1期 組織学的にのみ診断できる浸潤がんで間質浸潤の深さが3mm以内、縦軸方向の広がりが7mmを超えないもの
       IA2期 間質浸潤の深さが3mmを超えるが5mm以内、広がりが7mmを超えないもの
    IB期 臨床的に明らかな病変が子宮頸部に限局するもの
または臨床的に明らかではないがIA期を超えるもの
       IB1期 病変が4cm以内のもの
       IB2期 病変が4cmを超えるもの
 II期 がんが子宮頸部を越えて広がっているが、骨盤壁または腟壁の下1/3 には達していないもの
    IIA期 がんが腟壁に広がっているが、子宮頸部の周囲の組織には広がっていないもの
       IIA1期 病変が4cm以内のもの
       IIA2期 病変が4cmを超えるもの
    IIB期 がんが子宮頸部の周囲の組織に広がっているが、骨盤壁まで達していないもの
 III期 がんが骨盤壁まで達するもので、がんと骨盤壁との間にがんでない部分をもたない、または腟壁の浸潤が下方部分の1/3に達するもの
    IIIA期 がんの腟壁への広がりは下方部分の1/3に達するが、子宮頸部の周囲の組織への広がりは骨盤壁にまでは達していないもの
    IIIB期 がんの子宮頸部の周囲の組織への広がりが骨盤壁にまで達しているもの、または腎臓と膀胱をつなぐ尿管ががんでつぶされ、水腎症(すいじんしょう)や腎臓が無機能となったもの
 IV期 がんが小骨盤腔(しょうこつばんくう)を越えて広がるか、膀胱・直腸の粘膜にも広がっているもの
    IVA期 膀胱や直腸の粘膜へがんが広がっているもの
    IVB期 小骨盤腔を越えて、がんの転移があるもの
日本産科婦人科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会・日本放射線腫瘍学会編「子宮頸癌取扱い規約2012年(第3版)」(金原出版)より作成
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