肝細胞がん 治療の選択:[がん情報サービス]
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肝細胞がん(かんさいぼうがん)

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更新日:2016年02月10日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1996年05月23日
更新履歴
2016年02月10日 「2.治療成績」の5年相対生存率データを更新しました。
2015年03月02日 「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン2013年版」を反映しました。
2014年10月03日 「2.治療成績」の5年相対生存率データを更新しました。
2012年11月02日 「2.治療成績」を追加しました。
2012年10月25日 更新履歴を追加しました。
2012年10月04日 タブ形式に変更しました。
2011年12月05日 内容を更新しました。

1.肝障害度と治療

肝がんの治療は、外科治療、焼灼療法(穿刺局所療法の代表的なもの)、肝動脈塞栓(そくせん)療法が中心になります。肝がんの患者さんの多くは、がんと慢性肝疾患という2つの病気を抱えています。そのため、治療はがんの病期(ステージ)だけではなく、肝機能の状態なども加味した上で選択する必要があります。図3に、肝がんの状態・肝障害度と治療選択の関係を大まかに表しました。担当医と治療方針について話し合う参考にしてください。その他、日本肝臓学会の「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン」もご参照ください。
図2 肝細胞がんの状態・肝障害度と治療
図2 肝細胞がんの状態・肝障害度と治療
日本肝臓学会編「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン2013年版」(金原出版)より作成

2.治療成績

がんの治療成績を示す指標の1つとして、生存率用語集アイコンがあります。生存率は、通常がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。用いるデータによって、こうした他の要素の分布(頻度)が異なるため、生存率の値が異なる可能性があります。

表4に、全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)が公表している院内がん登録用語集アイコンから算出された肝細胞がんの5年相対生存率用語集アイコンのデータを示します。このデータは、およそ10年前のがんの診断、治療に基づくものです。したがって、診断や治療の進歩により、現在は下記の数字より治療成績は向上していると考えられます。

データは平均的、かつ確率として推測されるものであるため、すべての患者さんに当てはまる値ではないことをご理解ください。
【肝細胞がんの生存率について、さらに詳しく】
このデータは、2005年から2007年の間に、肝細胞がんの診断や治療を受けた患者さんが対象となっています。治療については、外科治療のみではなく、薬物療法、放射線治療、その他の何らかの治療を受けた患者さんが対象となっています。そのため、各施設で公表している外科治療のみの患者さんを対象とした生存率と異なる場合があります。

病期については「肝細胞がん 検査・診断-2.病期(ステージ)」をご参照ください。
表4 肝細胞がんの病期別生存率
病期 症例数(件) 5年相対生存率(%)
I 1,217 57.2
II 965 38.8
III 888 15.7
IV 422 3.6
全症例 3,601 34.9
外部サイトへのリンク全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査 KapWeb(2016年2月集計)による

なお、こちらの表の臨床病期はUICC(Union Internationale Contrele Cancer:国際対がん連合)用語集アイコンTNM分類用語集アイコンを用いています。詳細は「臨床病期:全がん協加盟施設の生存率協同調査」をご参照ください。
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3.自分に合った治療法を考える

治療方法は、すべて担当医に任せたいという患者さんがいます。一方、自分の希望を伝えた上で一緒に治療方法を選びたいという患者さんも増えています。どちらが正しいというわけではなく、患者さん自身が満足できる方法が一番です。

まずは、病状を詳しく把握しましょう。あなたの体を一番よく知っているのは担当医です。わからないことは、何でも質問してみましょう。診断を聞くときには、先に述べた肝障害度と病期(ステージ)を確認しましょう。治療法は、主にこの2つの要素で異なってくるからです。医療者とうまくコミュニケーションをとりながら、自分に合った治療法であることを確認してください。

診断や治療法を十分に納得した上で、治療を始めましょう。最初にかかった担当医に何でも相談でき、治療方針に納得できれば言うことはありません。

担当医以外の医師の意見(セカンドオピニオン用語集アイコン)を聞くこともできます。そのときは、担当医に話してみましょう。多くの医師はセカンドオピニオンを聞くことは一般的なことと理解していますので、快く資料をつくってくれるはずです。
【参考文献】
  1. 日本肝臓学会編「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン2013年版」(金原出版)
  2. 日本肝癌研究会編「臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約 2009年6月(第5版補訂版)」(金原出版)
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