肺がん 生活と療養:[国立がん研究センター がん情報サービス]
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肺がん(はいがん)

更新日:2014年10月23日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1995年11月06日
更新履歴
2014年10月23日 掲載内容の更新が不要であることを確認しました。
2012年11月02日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月01日 内容を更新しました。
1995年11月06日 掲載しました。

1.経過観察と検査

治療後3ヵ月ぐらいまでは、治療に伴う合併症や副作用があるか、体がどの程度回復しているかを調べる必要があります。症状や体の状態(呼吸機能など)を見ながら決めていきますが、最初は1~2週間ごとに通院し、その後、状態を見ながら通院の間隔を1カ月、2カ月と延ばしていくのが一般的です。

継続して治療を行わない場合、それ以降は3~6カ月ごとに、再発や転移がないかを調べるために通院します。診療の内容としては、問診と呼吸音の聴診などの診察に加えて、血液検査、X線検査CT検査などがあります。ヘビースモーカーで肺門型肺がんの場合、喀痰細胞診が行われることもあります。
【家族や親しい人の理解を得る】
担当医から病状の説明を受ける機会が何度かあります。ひとりでは不安になったり、聞きもらしてしまうこともありますので、家族や親しい人に同席してもらうとよいでしょう。治療前の呼吸訓練のコツなどを一緒に聞くこともできます。できれば肺がんについてのパンフレットや本などに目を通して、どのような病気か、どのような治療法があるかなど、治療の流れについて大まかに知っておくと担当医の説明がわかりやすくなります。

たばこを吸っていた人が肺がんになると、「禁煙しておけばよかった」と後悔して自分を責める方もいらっしゃいますが、まずは今の状態で何ができるかを見つめ直して、治療や療養のための準備を始めることから考えましょう。そのときにはひとりで抱え込まないで、家族や親しい友人、担当医の支えを受けながら対応していくとよいでしょう。

治療の後は、痛みやつらさを我慢しないで、家族や周りの人に伝えることも大事です。つらい気持ちを、ほかの人に伝えることで気が楽になることもあります。肺がんの治療では治療前の準備が必要だったり、がんの種類によって治療法がさまざまであったりすることから、治療法や療養生活について、あなたと家族をはじめとする周りの人が一緒になって考えていくことが大切になります。担当医や看護師ばかりでなく、家族や周りの人にも、あなたの治療と療養生活を理解し支えてもらえるようによく話し合うとよいでしょう。
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2.日常生活を送る上で

1)喫煙していた人は禁煙を 運動は無理せず少しずつ

これまでたばこを吸っていた人は、これを機会にぜひ禁煙しましょう。痰の量が減る、治療後の肺炎を起こす危険性を下げるなどといった効果だけではなく、たばこを吸っている人の予後は、禁煙した人に比べて悪いということが知られています。
【禁煙の方法について、さらに詳しく】
最近は、禁煙を支援するためのさまざまな方法があります。自分の力だけでは困難ですが、薬を使うことで比較的楽に禁煙することができます。薬局でニコチンガムや貼り薬が購入できますし、医療機関でも一定の条件を満たすと禁煙治療に公的医療保険が適用されます。

食事に関しては、消化器系のがんなどとは異なり、特別注意することはありません。バランスのよい食事を規則正しくとります。
運動も特に制限はありません。少しずつ歩く距離を延ばしたり、階段の昇り降りをしたりと、様子を見ながら、徐々に慣らしていきます。手術や放射線による治療後では肺機能が低下しますので、呼吸のためには胸やおなか、太ももの筋肉なども使います。筋肉を鍛えることによって呼吸機能の改善を図ることができます。

ただし運動をし過ぎて体に負担をかけることもあるため、担当医と相談しながら少しずつ取り入れていきます。
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2)今まで以上に風邪予防を うがいや手洗いを忘れずに

肺を広範囲にわたって切除したり、広い範囲に放射線を当てる放射線治療を受けたりすると、肺の持つ呼吸の機能が治療前に比べて低下することがあります。このため、軽い運動や少し体を動かしただけでも息切れがする、体がだるい、力が入りにくいと感じることもあります。
また、ちょっとしたことで肺炎にかかりやすくなるので注意が必要です。特に薬物療法を受けている場合は、骨髄抑制(こつずいよくせい)といって、血液の成分、特に白血球が作られにくくなることで抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなります。
【免疫の低下について、さらに詳しく】
治療後、個人差はありますが、一般的に抗がん剤投与後1〜4週間ごろまで骨髄抑制が起こることが予測されます。
骨髄抑制は自覚症状がないので定期受診時の採血の検査結果を確認し、自分の体の状態を知っておくことが重要です。退院して間もないときには、急に肺炎にかかることがあるため、咳や痰がふえた、熱が急に出たといった症状については、早めに医師の診察を受けることが必要です。

一方、風邪やインフルエンザなどの予防対策は欠かせません。外出から帰ったら手洗い・うがいを習慣付け、風邪がはやっている時期のマスクを着用や、人混みを避けるなどといったことを心がけます。なお、抗がん剤治療を受けている場合、インフルエンザの予防注射を受けるときには担当医に相談してから行うようにします。
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3.社会復帰

これまでの仕事や生活リズムにもよりますが、一般には退院して2週間後ぐらいにはこれまでの生活に戻ることが可能です。外出の回数を増やす、軽い運動をしてみるなど、少しずつ行動範囲を広げていきます。痛みがある程度調整できて、体力が回復してくると、これまでの生活リズムに戻したいという意欲がわいてくる時期なので、徐々に社会復帰することが可能かもしれません。

ただし、薬物療法後は骨髄抑制の副作用が予想されるため、感染を防止するために人混みは避けることが望ましいです。

また、咳や痰などの刺激になることがあるため、たばこの煙をなるべく吸わないようにすることが、治療後の体の負担を軽くする上で大切です。
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