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胃がん(いがん)

更新日:2016年02月10日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2016年02月10日 「2.治療成績」の5年相対生存率データを更新しました。
2015年10月31日 最新の情報を確認し、「3.自分にあった治療法を考える」などを更新しました。
2015年03月16日 図5の出典を更新しました。
2014年10月03日 「2.治療成績」の5年相対生存率データを更新しました。
2012年11月02日 「2.治療成績」を更新しました。
2012年10月26日 更新履歴を追加しました。
2012年10月15日 内容を更新しました。
2012年06月05日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2007年04月02日 掲載しました。

1.臨床病期による治療選択

胃がんの治療は、手術(外科治療)、内視鏡治療、薬物療法(化学療法)の3つが中心になり、治療法は「病期(ステージ)」に基づいて決まります。

図8は、病期と治療方法の関係を表したものです。担当医と治療方針について、話し合う際の参考にしてください。また、胃がんの標準治療などが記載されたガイドラインについては「がん情報サービスレファレンスリスト 胃がん」もご参照ください。
図8 胃がんの臨床病期と治療
図8 胃がんの臨床病期と治療
日本胃癌学会編「胃癌治療ガイドライン2014年第4版」(金原出版)より作成
【IV期の胃がんに対する治療について】
IV期の胃がんは、遠隔転移を伴っており、がんをすべて取り除くことを目標とする根治手術は難しいと考えられるため、抗がん剤治療(化学療法)が中心となります。

病状によって、遠隔転移があっても、胃がんだけを切除する手術(減量手術)を行ったり、がんからの出血や狭窄のために食事が十分にとれないときは、病変がある胃を切除したり、食物の通り道をつくるバイパス手術が行われる場合もあります。

抗がん剤治療は、現在確立されている標準治療を行いますが、臨床試験に参加して治療を行う選択肢もあります。
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2.治療成績

がんの治療成績を示す指標の1つとして、生存率があります。生存率は通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。こうしたほかの要素の分布(頻度)が異なるため、用いるデータによって、生存率の値が異なる可能性があります。

以下の【胃がんの生存率について、さらに詳しく】に、全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)が公表している院内がん登録から算出された5年相対生存率のデータを示します(表2)。このデータは、およそ10年前のがんの診断、治療に基づくものです。したがって、診断や治療の進歩により、現在は下記の数字より治療成績は向上していると考えられます。

データは平均的、かつ確率として推測されるものであるため、すべての患者さんに当てはまる値ではないことをご理解ください。
【胃がんの生存率について、さらに詳しく】
このデータは、2005年から2007年の間に、胃がんの診断や治療を受けた患者さんが対象となっています。治療については、外科治療だけではなく、放射線治療、化学療法、その他の何らかの治療を受けた患者さんが対象となっています。そのため、各施設で公表している、外科治療だけを受けた患者さんを対象とした生存率と、異なる場合があります。

臨床病期については「胃がん 検査・診断-2.病期(ステージ)」をご参照ください。
表2 胃がんの病期別生存率
病期 症例数(件) 5年相対生存率(%)
I 11,507 97.3
II 1,515 65.7
III 1,892 47.2
IV 3,255 7.3
全症例 18,514 73.1
外部サイトへのリンク全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査 KapWeb(2016年2月集計)による

なお、こちらの表の臨床病期はUICC(Union Internationale Contrele Cancer:国際対がん連合)TNM分類を用いています。 閉じる

3.自分に合った治療法を考える

治療方法は、すべて担当医に任せたいという患者さんがいます。一方、自分の希望を伝えた上で一緒に治療方法を選びたいという患者さんも増えています。どちらが正しいというわけではありません。自分の生活や人生において何を大切にするのか、自分で考えることが大切です。

まずは、病状を詳しく把握しましょう。わからないことは、まず担当医に質問してみましょう。診断を聞くときには、病期(ステージ)を確認しましょう。治療法は、病期によって異なります。医療者とうまくコミュニケーションをとりながら、自分に合った治療法であることを確認してください。

担当医と話すときの助けとして「わたしの療養手帳 自分に合った治療法は?患者必携サイトへのリンクもご参照ください。「患者必携 わたしの療養手帳」はさまざまな場合で必要なことを書きとめることができる手帳になっています。印刷もできますので、自分で記入してみて、わからないことや聞いてみたいことを整理してみましょう。

診断や治療法を十分に納得した上で、治療を始めましょう。

担当医以外の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞くこともできます。セカンドオピニオンを聞きたいときは、担当医に話してみましょう。多くの医師はセカンドオピニオンを聞くことは一般的なことと理解していますので、快く資料をつくってくれるはずです。

セカンドオピニオンについては「セカンドオピニオンを活用する患者必携サイトへのリンクもご参照ください。

担当医以外でも、看護師などほかの医療スタッフやがん相談支援センターのスタッフに相談することができます。あなたの抱えている問題点を整理し、一緒に考えてくれます。

がん相談支援センターについては「がんの相談窓口『がん相談支援センター』」もご参照ください。
【参考文献】
  1. 日本胃癌学会編:胃癌取扱い規約 第14版(2010年3月);金原出版
  2. 日本胃癌学会編:胃癌治療ガイドライン 2014年第4版;金原出版
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