下痢はがん化学療法の副作用として見逃してはいけない消化器症状の1つです。下痢が長期化すると苦痛であるばかりでなく、治療の継続を妨げたり、日常生活のレベルを下げたりします。そこで、自分自身で早期に気付き、担当医や看護師に相談し、早期に対処することが大切です。
| 薬剤名 | 副作用の出現しやすい時期 |
| イリノテカン (トポテシン(R)、カンプト(R)) |
24時間以内に出現する早発性の下痢と24時間以降に出現する遅発性の下痢とがあります |
| エトポシド (ラステット(R)、ベプシド(R)) |
白血球のなかの好中球が減少しているときに出現します |
| フルオロウラシル (5-FU(R)) |
治療後数日から約10日目以降に出現します |
| メトトレキサート (メソトレキセート(R)) |
治療後数日から約10日目以降に出現します |
| シタラビン (キロサイド(R)) |
白血球のなかの好中球が減少しているときに出現します |
| ドキソルビシン (アドリアシン(R)) |
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| アクチノマイシンD (コスメゲン(R)) |
抗がん剤の影響により、腸の運動を抑制する神経(交感神経)と腸の運動を活発にする神経(副交感神経)に異常をきたすと、腸の運動が強くなりすぎて、小腸・大腸の腸粘膜への吸収機能に障害が起こり、下痢になります。また、腸粘膜が傷つきやすくなっているため、白血球が低下している時期は、その傷から細菌が侵入して腸炎を起こしやすくなります。
症状は通常の下痢と同様です。しかし抗がん剤使用後1週間目に生じた下痢は、一時的ではなく長期化しやすいため、注意が必要です。特にイリノテカン(トポテシン(R)、カンプト(R))を使用している場合は、強い症状に注意しましょう。
下痢が出現したら、次のことに気をつけましょう。