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ドレーン(誘導管)留置中の管理

更新日:2006年10月01日     掲載日:2006年10月01日

1.ドレーン留置(ドレナージ)の目的

ドレナージとは、体内に貯留した消化液、膿、血液や浸出液などを体外に排出することです。排出されたものを通して、創傷部の状態を観察、確認し、治癒を促し、感染を早期に発見する目的で行います。目的や部位により、ドレーンの種類やドレナージの方法は異なります。

1)予防的に行うドレナージ

手術創の縫合部が開いて感染の危険性のある場合や、身体の内部に空洞があり、浸出液の貯留が予想される場合に行います。

2)診断的に行うドレナージ

術後出血、消化液(胆汁(たんじゅう)や膵(すい)液など)の漏れなどを早期発見するためや、貯留物を知るために行います。

3)治療として行うドレナージ

血液、消化液(胆汁や膵液など)、尿、膿、浸出液などを排除するために洗浄したり、薬液を注入するために行います。

2.ドレーンの種類と管理のポイント

ドレナージには大きく分けて、短いドレーンを用いる場合と、長いドレーンを排液バッグに接続して、浸出液や血液などをためる場合があります。

1)ドレーンの種類

1.短いドレーン(短縮ドレーン、ペンローズドレーンなど)の場合
創傷部の浸出液や血液をドレーンを通して誘導し、ガーゼに吸収させます。ドレーンの挿入部は、直接圧迫したり汚染したりしないようにします。また、ドレーンからの排液が消化液の場合、挿入部周囲の皮膚荒れを起こすことがあり、挿入部周囲に皮膚保護剤を貼ることもあります。

2.長いドレーンが排液バッグに接続されている場合
創傷部の浸出液や血液は、ドレーンの中を通って、排液バッグの中に貯留されます。ドレーンの長さは活動の妨げにならないよう、ゆとりをもった長さにします。また、逆行性感染を防ぐために、排液バッグは常に挿入部よりも低い位置に置き、バッグのなかの排液がドレーンを逆流しないように注意します。さらに持続吸引器に接続し、ドレナージをより有効にする場合もあります。

排液バッグを装着しているときには、ドレーンが引っ張られたり、ねじれ・折れ曲がったり、身体の下敷きになって閉塞や圧迫されることがないようにします。

2)ドレーン管理のポイント

1.感染防止
2.ドレーン挿入による苦痛の緩和
3.抜去(ばっきょ)、閉塞などの事故防止と確実な固定
4.有効に目的達成できるための観察と処置

ドレーンの管理として上記4つが重要で、医師との情報交換が必要です。

3.ドレーン挿入による影響

ドレナージは、創傷部の浸出液や血液の排出を促し治癒を促進する、創傷部の状態を知る、感染を予防するなどの利点がある一方で、次のような影響を及ぼすこともあります。
  1. 異物(ドレーン)を留置することによる刺激、疼痛、出血、また腸管や吻合(ふんごう)部の機械的損傷
  2. 創傷部や体腔が外界と通じていることによる、逆行性感染の可能性
  3. ドレナージ効果を促すための体位制限、及びチューブや排液バッグを装着することによる行動の制限
  4. 出血、滲出(しんしゅつ)液、特に消化液(膵液や胆汁などのアルカリ液)が皮膚に付着することによる、ドレーン周囲の皮膚障害(疼痛びらん)の発生

4.ドレーン挿入による感染と予防

ドレーンは人間にとっては異物であり、ドレーンの挿入自体が感染を引き起こす可能性があります。

1)感染の徴候について

感染の徴候としては、創傷部とその周囲が赤くなり、腫れて熱をもったり、痛みが増強することがあげられます。また、ドレーン挿入部から膿が出たり、高い熱が出たりすることもあります。

2)感染の予防

  • 短縮ドレーンは、開放式で外界と通じているために、長いドレーンに比べると創傷部より感染する可能性が高く、注意が必要となります。
  • 排液の体内での停滞は感染につながります。ドレナージの効果を得るためには、排液が常に流れやすいようにドレーンの固定を工夫することが大切です。ドレーンの内腔が狭くなっていないか、詰まりや折れ曲がりがないか、また排液の量、性状、臭気などの観察が必要です。いつもの状態に比べて排液量が大きく変化したり、性状や色調、においが変化したときは要注意であり、緊急の処置が必要となる場合があります。
  • 消毒及びガーゼ交換の方法
    挿入部の皮膚をいつも清潔にします。挿入部のガーゼ交換は、基本的には毎日行います。
    ガーゼ交換時には挿入部の状態を観察して、発赤、腫れ、出血、浸出液の有無を確認します。
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