開放創のケア:[国立がん研究センター がん情報サービス]
がん情報サービス ganjoho.jp
右側ナビゲーションの始まり
診断・治療

パンくず式ナビゲーション

開放創のケア

更新日:2006年10月01日     掲載日:2006年10月01日

1.創洗浄の方法

開放創は、創感染の予防をするために、創面を十分に生理食塩水で洗浄することが基本です。また、感染創においても膿(うみ)などの異物を除去し、創を開放して生理食塩水で十分に洗浄することが大切です。細菌や異物を除去し、創を清潔に保つために、生理食塩水を滅菌した注射器に吸い、軽く圧をかけながら創部を洗います。ある程度創が改善してくれば、医師に確認のうえ、水道水で開放創を洗浄することも可能です。その場合、シャワーを使って創を洗浄すると適度な圧が加わり、洗浄がしやすくなります。シャワーの圧は痛くない程度にします。創を洗浄する際は出血をすることがあるので、無理にこすらないようにしましょう。創の周囲の皮膚は、弱酸性の石鹸や洗浄料を使用して洗います。創面をイソジンなどで消毒する必要はありません。感染予防や創の治癒促進のために、きれいに洗うことが大切です。感染した開放創の場合や、開放創が深い場合は、創洗浄できないこともあります。消毒や被覆法について医師の指示を受けてください。

開放創を洗浄する際は、創部の大きさ、形、色や、周囲の皮膚の様子も観察もしましょう。洗浄する前に、はがしたガーゼの浸出液の有無や、色、においも観察しましょう。創部の様子を観察することによって、早く異常に気がつくことができます。

2.創部の保護

開放創を洗浄した後、創部をガーゼで保護します。
  1. 絆創膏と滅菌のガーゼを準備しておきましょう。
  2. 処置前後には、必ず流水と石けんで手をきれいに洗いましょう。
  3. 感染を予防するため、ガーゼの身体に触れる面には触らないようにしましょう。
  4. 開放創をガーゼで覆い、その上から絆創膏で固定します。絆創膏は、上からやさしく押さえるようにして貼ります。強く引っ張って貼ると皮膚を刺激して、かぶれなどの原因になります。絆創膏かぶれを防ぐため、絆創膏の位置は毎回かえて貼るとよいでしょう。絆創膏のあとがかぶれて赤くなったり、水ぶくれができたりした場合は、医師や看護師に相談し、使用する絆創膏の種類を変更しましょう。
  5. 1日のガーゼの交換回数は浸出液の量によって決まります。開放創の場合は、最低1日1回洗浄とガーゼ交換を行い、必ず観察することが重要です。

3.トラブルへの対応

1)出血

洗浄の刺激や、ガーゼが擦れてジワッと出血する程度の出血であれば、急いで受診する必要はありません。しかし、タラタラと断続的に流れる出血を認めたときは、ガーゼや清潔なタオルで圧迫し、担当医に連絡のうえ受診してください。
傷の中に血の固まりのようなものができたら、ケアや管理方法を再確認する必要があるので、受診するようにしてください。

2)感染

以下の場合が開放創の感染のサインです。感染したからといって自分で消毒などはせず、できるだけ早く医師に相談しましょう。
  1. 開放創やその周囲の皮膚が腫れているとき
  2. 開放創やその周囲の皮膚が赤くなり熱を持っているとき
  3. 開放創やその周囲が痛むとき
  4. 開放創から汚い浸出液が出てきたり、浸出液のにおいが強くなってきたりしたとき
  5. 38度以上の発熱が続くとき
アンケートにご協力ください
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
簡単な7問ほどのアンケートですので、ぜひ、ご協力ください。
アンケートページへ

フッターの始まり