術後創のケア(抜糸せずに退院する場合):[国立がん研究センター がん情報サービス]
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術後創のケア(抜糸せずに退院する場合)

更新日:2006年10月01日     掲載日:2006年10月01日

1.創傷治癒の過程

一般的な手術創は、縫合してから48時間でつき始め、創が完全に治癒するまでに1年程度かかります。治癒の過程は、炎症期・増殖期・成熟期の3期に分かれます。

1)炎症期(3日間)

創に残った細菌や死んだ細胞を除去し、新しい組織ができるように創を清浄化する時期です。

2)増殖期(3週間)

新しい組織(肉芽)が形成され、創の強度が増大していく時期です。

3)成熟期(3週間から1年以上)

新しい組織が補整され、強化される時期です。創の強度は、1週間では正常の10%、3週間で20%、最終的には、80%にまで回復します。

2.ケアの実際

退院時の創には、消毒が必要でない場合と必要な場合があります。退院時に医師・看護師から説明がありますので、指導内容を守りましょう。また、消毒の必要の有無に関わらず、1日1回は創の観察を行ってください。退院になっても創は治癒の過程の途中であり、悪化する可能性もあります。赤み、腫れ、痛みが増強したり、浸出液が出たり、また高熱が出たり、退院時からあった浸出液の量が増えたり、色が濁ったり、臭いが出てきた場合は、創の状態が悪化している可能性があります。医師に連絡をとり、相談してください。

1)消毒が不要な場合

抜糸されていなくても、入浴は可能です。創は厚みのある泡でやさしく撫でるように洗浄し、その後十分に石鹸分を洗い流し、きれいなタオルで押さえ拭きします。問題なければ、次の外来で抜糸になります。抜糸後は痂皮(かさぶた)が残りますが、引っ張ったりせずに自然に取れるのを待ちます。

2)消毒が必要な場合

消毒は、1日1回は行ってください。浸出液が多く、ガーゼの上層まで汚染されるときには、さらに消毒する回数を増やすことが必要です。

<必要物品>
消毒液付き滅菌綿棒・滅菌ガーゼ・低刺激テープ

<手順>
  1. 手をハンドソープで洗浄し、流水でよくすすぎきれいにします。
  2. テープをゆっくり丁寧にはがし、ガーゼを除去します。創にガーゼがくっついた場合は、消毒液を染込ませてからしばらく待ち、そっとガーゼをはがすと取れます。シャワーが可能なら、お湯をかけてふやかすと取れやすいです。
  3. 消毒液付き綿棒で、創の中心から外側に向かって「の」の字を書くように消毒します。
    一度使った綿棒で、再度創を触らないでください。綿棒についた細菌を、創に付けてしまう可能性があります。また、一度使用した綿棒を消毒液につけると消毒液が不潔になります。
  4. 創にガーゼを当てます。
    ガーゼは滅菌されているので、袋から出したら、創に当たる面は他の物に触れたりしないようにしてください。
  5. テープはガーゼの中央に貼ってから、両端均等に、力を加えず貼ります。テープを貼ってガーゼがはがれないように固定します。
※入浴やシャワーは基本的には可能です。状態によっては防水フィルムが必要なときもありますので、退院時の指導に従ってください。

以上に記した内容は、あくまで一般的なものです。実際は、創の状態によって必要物品・方法なども変わってきますので、担当医師・看護師の指示に従ってください。
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