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腎盂(じんう)カテーテル留置中の管理
更新日:2006年10月01日 掲載日:2006年10月01日
1.腎瘻(じんろう)とは
腎臓でつくられた尿は、尿管という管を通過して膀胱へ運ばれます。骨盤内にある臓器(大腸、子宮、膀胱など)のがんの拡がりや、その他のがん(胃など)の腹膜やリンパ節への転移などで、尿管が外部から圧迫されると、尿の流れが悪くなり腎臓が腫れて水腎症という状態になることがあります。そこで、腎臓の門部にあり、尿管に連なる腎盂というところにカテーテルを挿入し、体外へ尿を排泄させることがあります。これを腎瘻といいます。

(1)カテーテルの構造
カテーテルが自然に抜けてしまわないように、カテーテルの先端に小さな風船がついていて、腎盂内でこの風船を膨らましてあります。カテーテルが何cmのところまで入っているかわかるように目盛がついています。自分のカテーテルは何cmまで入っているのか見ておき、抜けていないか確認することが大切です。
(2)カテーテル使用中における感染
1.腎盂内の尿の停滞、流出不良によるもの
- カテーテルが折れたりねじれたりすると、尿の流れが悪くなります。
- 飲水量が不足すると尿が少なくなり、アルカリ化するため感染しやすくなります。
- 閉鎖式蓄尿袋を4週間以上使用すると尿の塩類が付着し、逆流防止弁の閉塞が起こり、尿が逆流しやすくなるので感染しやすくなります。
- 閉鎖式蓄尿袋を腰から上にあげると、尿が逆流し感染の原因となります。
2.カテーテル挿入部の損傷によるもの
カテーテル挿入部が不潔であったり、挿入部の固定が不十分だと粘膜とカテーテルがこすれて出血したり、傷がつき感染が起こりやすくなります。
3. 家庭での管理
カテーテル挿入部の消毒は、以下の手順で7〜14日までは1日1回行いましょう。
それ以降は、以下の手順で1日1回ガーゼ交換を行いましょう。消毒は不要です。
- 石鹸を使って流水で手を洗います。
- 滅菌ガーゼ、かぶれない絆創膏、はさみを準備します。
- ガーゼとガーゼを固定している絆創膏をはがします。
その後、カテーテル挿入部周囲を清潔な温タオルで拭きます。
- 消毒時は、消毒液をつけた綿棒で、カテーテル挿入部から外側に向かって渦を描くように消毒します。
- きれいに洗ったはさみで、ガーゼにY字の切れ込みを入れます。
- この切れ込みが入ったガーゼをカテーテル挿入部にあてます。
- 折ったガーゼを6.のガーゼの上にかぶせ、絆創膏で固定します。カテーテルが抜けてしまうと挿入部の穴がふさがり、入れ直すことが難しくなります。
- カテーテルが折れたりねじれたりすると尿の流れが悪くなります。
- 閉鎖式蓄尿袋を腰から上にあげると尿が逆流し、感染の原因になります。
- 閉鎖式蓄尿袋内の尿は起床時、食後、就寝時などにあけて、ため過ぎないようにしましょう。
- 特に安静にする必要はありません。担当医の許可があれば、運動や仕事もできます。
- 感染防止のためにも、尿量を1.5〜2.0 l/日を保つように、水分を多めに摂りましょう。
- 入浴は、カテーテルと閉鎖式蓄尿袋を接続したままできます。入浴後はガーゼをあて、かぶれない絆創膏で抜けないように固定しましょう。入浴時、ガーゼ・絆創膏をすべて取り除き、シャワーと石鹸で皮膚の汚れと粘着剤を洗い流します。尿路感染防止するために、カテーテル挿入部周囲を清潔にしておくことが大切です。
- 尿の色、量をよく観察し、濁りがひどい、血が混じる、熱が出る、尿量が少なくなる、背中が張るなどの症状があったら、医師の診察を受けましょう。
- カテーテルが抜けた場合は、早急に担当医あるいは当直医師に連絡し、指示を受けましょう。
<カテーテル周囲のガーゼ交換>
このカテーテルは生涯にわたり留置されることが多く、尿の出る道として大切な働きをします。カテーテルを扱うことを怖がらず、上手につき合い快適な生活を送りましょう。
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