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痛み止めの薬の知識

更新日:2005年12月01日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1996年03月01日
更新履歴
2005年12月01日 更新しました。

あなたの痛みを上手に取り除くために

ここに書かれていることはがん患者さんに痛みのない生活を送っていただくために、「痛み止めの薬」についてやさしく解説したものです。

[はじめに知っていただきたいこと]の1〜8には、「痛み止めの薬」を使うときに注意していただきたい最も大切なことが書いてあります。薬を使い始める前に必ずお読みください。

担当医が説明したこと(薬の袋に、使う時間と1回分の量が書いてあります)を守って、薬を正しく使うようにしてください。お読みになって、よく分からない点や疑問がありましたら、ささいなことでも遠慮なさらずに、担当医、受持看護師あるいは薬剤師にご相談ください。

用語解説

痛み止めの薬:
痛みを和らげる薬
モルヒネなどの痛み止め:
強い痛み止めの薬で、現在、日本では「モルヒネ」「オキシコドン」「フェンタニル」があります。
坐剤(ざざい):
おしり(肛門)から入れるタイプの薬。坐薬(ざやく)とも呼ばれます。
貼り薬:
皮ふの表面に貼る薬で、貼った部分だけに効くタイプと貼った場所に関係なく全身に効くタイプがあります。
速放剤(そくほうざい):
早く効きますが、効き目が短い薬
徐放剤(じょほうざい):
効いてくるまでに時間がかかりますが、効き目が長く続く薬
下剤(げざい):
お通じをよくする薬で、錠剤、水薬、粉薬、坐剤などがあります。
服薬(ふくやく):
薬をのんだり、おしりから入れたり、皮ふに貼ったりして使うことです。
薬剤部:
病院にある薬局
担当医:
受持の医師。主治医ともいいます。

はじめに知っていただきたいこと

痛みは見えませんので、まわりの人(ご家族・看護師・医師など)には分からないことが多いですし、機械でもはかれないのです。痛みの程度や経過などを伝えてくだされば、痛みの原因や病気の程度、また「痛み止めの薬」を使って痛みを取り除くことが適当である状態なのかどうかなどについては、医師が正確に診断できるでしょう。あなたと医師・看護師・薬剤師、全員の協力があって、初めて痛みを取り去ることが可能になってきます。

1.ご自分の痛みを医師に正確に伝えましょう。

どのくらい痛いのか、からだのどの場所がどのように痛むのか、またどんなときに痛むのかを医師に伝えていただかないと、痛みの治療が十分にはできません。紙に書いておくと、伝えやすいでしょう。

2.なるべく簡単で便利な方法で「痛み止めの薬」を使います。

「痛み止めの薬」をのむことが一番簡単で便利でしょう。薬をのむことができないときには、おしりから入れる「坐剤」や皮ふに貼る「貼り薬」もあります。のむことも、おしりから入れることも皮ふに貼ることもできない場合には「注射」があります。のむことやおしりから入れることや皮ふに貼る方法は患者さんがご自分でできることです。

「痛み止めの薬」を使って痛みがなくなれば、自由に生活を楽しむことができるようになります。

3.「痛み止めの薬」は決められた時間に規則正しく(食事と関係なく)使いましょう。

例えば、高血圧の患者さんは血圧が上がるのを待ってから「血圧を下げる薬」をのむようなことはしないと思います。血圧が高くなるのを防ぐために、医師から言われたことを守って、毎日定期的に薬をのんでいるでしょう。これと同じように、「痛み止めの薬」についても医師が決めた時間ごとに使ってください。薬の袋に使う時間と1回分の量が書いてあります。痛みをとめる作用がなくなる前に、次回分の薬を使ってください。

このような使い方をすることで、痛みのない状態がずっと続くのです。

痛くなってから使ったり、また、のんだり、のまなかったりするのはやめてください。

4.痛みの強さにあった「痛み止めの薬」を使います。

痛みが強いときに、効き目の弱い「痛み止めの薬」を使っても、痛みはなくなりません。薬はいろいろな種類がありますので、強い痛みには効き目の強いモルヒネのような薬を使えば、痛みはなくなります。強い「痛み止めの薬」でも、医師に説明されたことを守って薬を使っていただければ、中毒になるようなことはありません。

5.痛みをとめるのに十分な量の「痛み止めの薬」を使います。

痛みの強さも、「痛み止めの薬」の効き方も人によって違いがあります。薬の量が多いから、病気が重いということではありません。大切なことはご自分の痛みを取り去る量の薬を使うことです。痛みがなければ、十分に眠ることができ、よく食べることができ、快適に過ごせます。

検査や治療に痛みがないことが分かると、お子さんでもすすんで検査や治療を受けてくれることからも、痛みがないことがどんなに大切なことかを分かっていただけると思います。

6.「痛み止めの薬」の副作用(例えば、吐き気やねむけ、便秘)を確実に予防することが大切です。

モルヒネをのみ始めた最初のころに気分が悪くなったり、眠くなったりすることがあります。このような吐き気とねむけは3割の方に現れます。

吐き気をとめる薬を一緒にのむと、吐き気はなくなります。「吐き気止めの薬」が必要なのは初めの2〜3週間の間だけです。その後は「吐き気止めの薬」をのまなくても、吐き気はなくなります。

ねむけを感じるのは、痛くて眠ることができなかった日が続いていたことによると考えられています。4〜5日続けてモルヒネをのんでいるうちに、痛みはなくなり、ねむけも消えます。

モルヒネには下痢をとめる作用がありますので、痛みをとめるために使ったときは、副作用と思われる便秘が出てくることが多いのです。ですから、モルヒネを痛み止めに使うときは、下剤(お通じをよくする薬で錠剤・水薬・粉薬・坐剤などがあります)も一緒にのんでください。薬の袋に書いてある下剤の量は一応の目安です。

お通じがいつもの通りにない場合には、下剤の量を増やしてください。もし、下痢気味になったら、下剤の量を減らしてください。下剤の調節は2〜3日ごとに様子を見ながら行なうとうまくいきます。今までと同じように、お通じがあることが大切です。便秘の予防対策については別項に詳しく書いてあります。

7.副作用を防ぐための薬もでています。

何種類かの薬を受け取ると思いますが、すべて大切な薬ですから、それぞれの薬の袋に書いてある時間と1回分の量を守ってください。のみ方や何のためにのむのか、どんな薬なのかなど、分からないことがありましたら、どんなことでも遠慮なさらずに、薬剤師あるいは看護師、担当医に質問なさってください。

8.からだの具合を記録しておきましょう。

薬を使った後に、痛みが軽くなったかどうか、また体調が良くなったかどうかなどを、服薬確認表に書きとめておきましょう。次回、病院にいらっしゃるときに持ってきて担当医に伝えてください。また、薬の使い方などを問い合わせたい場合にも書きとめた用紙があれば、忘れずに担当医にお尋ねになれると思います。
服薬確認表の一例を示してあります。

「痛み止めの薬」を担当医から説明されたように使って、1日も早く痛みのない生活を送ることができるようにしましょう。
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