3−1−2.治療の選択

治療法は標準治療に基づいて、体の状態や年齢、患者さんの希望なども含めて検討し、担当医とともに決めていきます。

甲状腺がんの治療には、手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法(内分泌療法[ホルモン療法]、分子標的療法、化学療法)などがあります。悪性度の高い未分化がんを除き、多くの場合、治療は手術が基本となります。

腫瘍の大きさが1cm以下(微小乳頭がん)で、高リスク因子(45歳以上、男性、リンパ節転移・甲状腺外の浸潤・遠隔転移)をもたない場合は、手術などの積極的な治療を行わずに、定期的な超音波検査により経過を観察していく場合があります。

図2は甲状腺がんの種類に応じた主な治療方法を、図3は乳頭がんの治療方法を示したものです。担当医と治療方針について話し合うときの参考にしてください。

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【13ページ図 図2.甲状腺がんの治療の選択】

治療の選択の図

【図終わり】

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【14ページ図 図3.乳頭がんの治療の選択】

日本頭頸部癌学会編「頭頸部癌診療ガイドライン 2018年版」(金原出版)より作成

乳頭がんの治療の選択の図

【図終わり】

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