手術の種類には、(1)単純子宮全摘出術、(2)準広汎子宮全摘出術、(3)広汎子宮全摘出術があります。
(1)単純子宮全摘出術
開腹して子宮と両側付属器(卵巣・卵管)を摘出します。手術進行期分類(表1)のⅠ期でも再発のリスクが高いと想定される場合や、Ⅱ期以上が疑われた場合には、骨盤内や腹部大動脈周囲のリンパ節郭清を行うこともあります。
【図終わり】
(2)準広汎子宮全摘出術
子宮を支える組織の一部を含め、子宮と両側付属器(卵巣・卵管)を摘出します。骨盤内と腹部大動脈周囲のリンパ節郭清を行うこともあります。
【図終わり】
(3)広汎子宮全摘出術
卵管、卵巣、腟および子宮周囲の組織を含めた広い範囲で、子宮を摘出します。この手術方法は、手術前の診断で、がんが子宮の頸部に及んでいる場合(Ⅱ期およびⅢ期の一部)に行うことがあります。通常、広汎子宮全摘出術の場合は、骨盤内のリンパ節郭清を行います。同時に、腹部大動脈周囲のリンパ節郭清を行う場合もあります。
【図終わり】