治療は、がんの進行度(ステージ)に応じた標準治療を基本として、本人の希望や生活環境、年齢を含めた体の状態などを総合的に検討し、担当医と話し合って決めていきます。
図3は、胃がんの標準治療を示したものです。担当医と治療方針について話し合うときの参考にしてください。
【13ページ図 図3 胃がんの治療の選択】
日本胃癌学会編 胃癌治療ガイドライン医師用 2021年7月改訂【第6版】 2021年 金原出版 P2より作成
【図終わり】
遠隔臓器(胃以外の臓器)やリンパ節への転移がなく、がんの深達度が粘膜層までの場合は、内視鏡治療(内視鏡的切除)が中心です。がんが粘膜下層に達しているときは、手術(外科治療)を検討します。手術後には、切除した病変の病理分類を行い、必要に応じて薬物療法が行われることがあります。遠隔臓器への転移がある場合には、状況によって、薬物療法などの治療法を検討します。