2-1 胃について

胃は、みぞおちのあたりにある袋状の臓器です。食道からつながる胃の入り口をふんもん十二指腸へつながる胃の出口をゆうもんといいます。胃の壁は、内側から順に、粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿しょうまく下層、漿膜と呼ばれる5層に分けられます(図1)。

【3ページ図 図1 胃の構造】

図1 胃の構造

【図終わり】

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胃の主な役割は、食べ物をため、消化し、少しずつ腸に送り出すことです。胃に入った食べ物は、胃の壁が動くことによってくだかれ、消化酵素や胃酸を含む胃液と混ざることによって消化されます。消化された食べ物は、幽門を通り少しずつ十二指腸へ送り出されます。噴門は食べ物が食道に逆流するのを防ぎ、幽門は消化された食べ物を十二指腸へ送り出す量を調節します。