3-2 腫瘍マーカー検査

腫瘍マーカー検査は、がんの診断の補助や、診断後の経過や治療の効果をみることを目的に行います。腫瘍マーカーとは、がんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質です。がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られます。

肝細胞がんでは、血液中のAFP(アルファ・フェトプロテイン)やPIVKA- Ⅱ(ピブカツー)、AFP-3分画(AFPレクチン分画)を測定します。腫瘍が小さい場合は、2種類以上の腫瘍マーカーを測定することが推奨されています。

がんの有無やがんがある場所は、腫瘍マーカーの値だけでは確定できないため、画像検査など、その他の検査の結果も併せて、医師が総合的に判断します。例えば、肝炎や肝硬変、肝細胞がん以外のがんがある場合にも値が高くなることがあるため、同時に画像診断も行われます。