4-1-2 病期(ステージ)

がんの進行の程度は、「病期(ステージ)」として分類します。病期は、ローマ数字を使って表記することが一般的で、肝細胞がんでは早期から進行するにつれてⅠ期~Ⅳ期まであります。なお、肝細胞がんの場合は、がんの進行の程度と併せて肝予備能も考慮し、治療法を選択します。11ページ

肝細胞がんの病期は、がんの個数、がんの大きさ、がんが肝臓内にとどまっているか、肝臓以外の臓器に転移があるかによって決まります。病期の分類は、日本の「臨床・病理原発性肝癌取扱い規約(日本肝癌研究会編)」(表3)と、国際的に使われている「TNM悪性腫瘍の分類(UICC)」(表4)の2種類があり、医師はこれらを用いて説明をしています。分類法によって、同じステージでもがんの状態が異なることもあるため、注意が必要です。

【11ページ表 表3.肝細胞がんの病期分類(日本肝癌研究会)】

日本肝癌研究会編.臨床・病理原発性肝癌取扱い規約 第6版補訂版. 2019年.金原出版.P26-27.より作成

表3

【表終わり】

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【12ページ表 表4.肝細胞がんの病期分類(UICC第8版)】

James D.Brierleyほか編. TNM悪性腫瘍の分類 第8版. 2017年.金原出版.より作成

表4

【表終わり】

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