3−1−2.治療の選択

治療法は、標準治療に基づいて、患者さんの体の状態や年齢、希望なども含めて検討し、担当医とともに決めていきます。

上咽頭がんの大部分を占める低分化・未分化のがん細胞は、放射線治療で消滅したり、小さくなったりしやすい傾向があります。手術が難しい部位のため、T期からWA期を通して放射線治療が標準治療として推奨されています。また、放射線治療は薬物療法を併用するほうが治療効果が高いことがわかっており、患者さんの全身状態などをみながら、放射線治療と薬物療法を併用する化学放射線療法を行うことがあります。

9ページ

図2は、上咽頭がんに対する根治を目指す治療方法を示したものです。担当医と治療方針について話し合うときの参考にしてください。

【 9ページ図 図2.上咽頭がんの治療の選択】

日本頭頸部癌学会編「頭頸部癌診療ガイドライン 2018年版」(金原出版)より作成

上咽頭がんの治療の選択の図

【図終わり】

10ページ