再発とは、治療の効果により目に見える大きさの腫瘍がなくなった後、再び腫瘍が出現することをいいます。
腫瘍がどのように再発するかは腫瘍の種類によって異なりますが、多くの場合、もともと腫瘍があった場所に近い場所での再発(局所再発)が起こります。グレード4の膠芽腫は、初期治療が終わって数ヵ月から1年以内に再発することが多く、治療が困難となっていくのが現状です。再発した場合には、手術や、抗がん剤の変更・追加を行います。
再発した神経膠腫に対して、分子標的薬などの薬物療法が臨床試験として国内外で行われています。
しかし、これらは、現在、一部の限られた病院でのみ実施が可能です。
再発といってもそれぞれの患者さんで状態は異なります。病気の広がりや、再発した時期、これまでの治療法などによって総合的に治療法を判断する必要があります。それぞれの患者さんの状況に応じて、治療やその後のケアを決めていきます。
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