脳浮腫に対しては、ステロイド治療が行われます。脳浮腫が強くなって頭痛や手足の麻痺などさまざまな症状があらわれても、ステロイド治療を行うと脳浮腫が改善し症状が劇的によくなることがあります。しかしステロイドの効果は一時的なものです。腫瘍が進行した場合には、ステロイドが増量されますが、胃潰瘍や糖尿病、感染(肺炎などを起こしやすくなる)、骨折などの副作用に注意が必要となります。強い脳浮腫に対してはベバシズマブが効果的で、膠芽腫で手術後も強い神経症状がある場合には、初期治療から使用されます。