手術では、脳の機能を温存しながらできるかぎり腫瘍を摘出します。
画像診断の進歩により、腫瘍の部位や広がりを正確に把握することが可能になり、一般に、術前に比べ手術後の神経症状が悪化することは少ないといえます。
一方、手術中や手術後に出血などが起こると、麻痺や意識障害などの重篤な障害をきたすことがあります。そのため、術後に強度の頭痛が続いたり、意識障害や運動麻痺などが出現した場合には、早急にCT検査を行い、必要に応じて再手術を行います。
また、術後数日間は脳浮腫が強まり、神経症状が悪化することがありますが、多くの場合は、薬物療法で改善します。
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