(1)舌部分切除術
舌部分切除術は、舌の可動部の一部分を切除する手術です。早期の舌がんでがんが小さい場合には、舌部分切除術ですむことがあります。切除する範囲が小さいため、多くの場合食べたり飲み込んだりする機能や、発音する機能にはあまり影響を及ぼしません。
【10ページ図 図3.舌部分切除術の切除範囲】
【図終わり】
(2)舌半側切除術
舌半側切除術は、比較的大きながんの場合に、がんのある側の舌を半分切除する手術です。舌の可動部のみを切除する場合(舌可動部半側切除術)と、舌根も含めて切除する場合(舌半側切除術)があります。舌の機能を維持するために、再建手術を合わせて行うことがあります。
【11ページ図 図4.舌半側切除術の切除範囲】
【図終わり】
(3)舌(亜)全摘出術
舌の半分以上を切除することを舌亜全摘出術、舌のすべてを切除することを舌全摘出術といいます。がんが進行し、舌の半分以上に広がっている場合に行います。舌の可動部のみを切除する場合は舌可動部(亜)全摘出術、舌根を含めて切除する場合は舌(亜)全摘出術と呼ばれます。
舌を半分以上切除すると、舌の機能を維持することが難しいため、再建手術を行います。
【12ページ図 図5.舌(亜)全摘出術の切除範囲】
【図終わり】