頸部郭清術は、リンパ節への転移がある場合に、転移のあるリンパ節を周囲の組織ごと手術で取り除く方法です。リンパ節への転移がなくても、今後リンパ節転移が起こる危険性が高いと判断された場合に行うこともあります(予防的頸部郭清術)。周辺の血管や神経をできるだけ残すように手術しますが、がんの状態によってはそれらを残すことができないこともあり、取り除く範囲はがんの状態によって異なります。
早期の舌がんでは、予防的頸部郭清術が不要な場合も少なくありません。予防的頸部郭清術の必要性を見極める目的で、術後の合併症などの危険性が比較的低い「センチネルリンパ節生検」を行うことがあります。