4−4−4 再発した場合の薬物療法

卵巣がん・卵管がんが再発した場合は、薬物療法が主な治療法になります。使用する薬は、白金製剤を使った治療の終了後から再発までの期間によって異なります。

再発までの期間が6カ月未満の場合、白金製剤の効果が出にくいがんであると考えられます。この場合、初回で使った薬とは異なる種類の薬を単独で使用する治療を検討します。また、分子標的薬を追加して治療することもあります。

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再発までの期間が6カ月以上の場合は、白金製剤を含む複数の細胞障害性抗がん薬を使った治療を中心に検討します。また、分子標的薬を追加して治療することもあります。これらの薬物療法の効果があった場合には、さらに追加で維持療法を行うことがあります。

●薬物療法の副作用
細胞障害性抗がん薬の副作用には、吐き気、食欲不振、白血球減少、血小板減少、貧血、□内炎、脱毛、しびれなどの末梢神経障害などがあります。また、分子標的薬の副作用は、種類によって異なりますが、主なものには、出血、高血圧、タンパク尿、手足のしびれや筋肉の痛みなどの神経毒性、疲労・倦怠感けんたいかん食欲不振、吐き気、□内炎、脱毛などがあります。

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