2−1 卵巣・卵管について

卵巣は、子宮の両脇に1つずつある親指大の楕円だえん形の臓器で (図1)、骨盤内の深いところにあります(図2)。卵巣は、卵巣の表面をおおっている上皮(表層上皮)、卵子のもとになる胚細胞、性ホルモンをつくる性索細胞せいさくさいぼう間質細胞かんしつさいぼうなどからできています。卵管は子宮から左右に伸びた一対の管状の器官で、先端は卵巣の近くで漏斗ろうとのように広がっています。

【3ページ図 図1.卵巣と卵管】

卵巣と卵管の図

【図終わり】

卵巣は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを分泌します。また、初経から閉経までのあいだ、成熟した卵子をおよそ28日ごとに放出(排卵)します。放出された卵子は卵管を通って子宮体部に送られます。

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