治療法は、がんの手術進行期や組織型、異型度に応じた標準治療を基本として、本人の希望や生活環境、年齢を含めた体の状態などを総合的に検討し、担当医と患者が話し合って決めていきます。
図3は、卵巣がん・卵管がんの標準治療を示したものです。担当医と治療方針について話し合うときの参考にしてください。
卵巣がん・卵管がんが疑われる場合には、まず手術を行ってできるだけがんを取り除きます。その上で、手術進行期、組織型、異型度、手術でがんが取リきれたかどうかなどを考慮して、次に行う治療を決めます。卵巣がん・卵管がんでは、多くの場合、手術の後に薬物療法を行います。また、がんが進行していてがんを取りきることが難しい場合には、手術の前に薬物療法を行い、がんを小さくしてから手術を行うことを検討することもあります。
【13ページ図 図3.卵巣がん・卵管がんの治療の選択】
日本婦人科腫瘍学会編 卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン 2020年版 第5版より作成
【図終わり】