3-4.薬物療法

化学療法とは、細胞障害性抗がん剤(以下、抗がん剤)を用いて、がん細胞を破壊する治療法です。

外陰がんは罹患りかん数が少ないため、標準治療としての化学療法のレジメン(使用する薬剤の種類や量、期間などの治療計画のこと)は確立していません。現在、局所進行した外陰がんを対象に、術前に放射線治療を併用した化学療法(化学放射線療法)を行って病巣の縮小を図り、根治手術を目指す試みがなされています。また、遠隔転移のある進行外陰がんや再発した場合に、化学療法が考慮される場合があります。

薬剤としては、シスプラチン、フルオロウラシル、マイトマイシンC、ブレオマイシンなどが用いられています。