3−1−1 病期(ステージ)

胚細胞腫瘍の病期はI〜W期に分けられます(表1)。大まかにいうと「I期」は臓器などの中にとどまっていた腫瘍が完全に切除され、リンパ節に転移がみられなかったもの、「U期」は、臓器を包む膜に腫瘍が広がっているか、あるいは小さなリンパ節転移があったもの、「V期」は、目で見えるリンパ節転移があったもの、あるいは腫瘍の取り残しがあり、腹水または胸水の中に腫瘍細胞が確認されたもの、「W期」は肺や肝臓など、もとの腫瘍から離れた場所に転移があったものです。

また、卵巣胚細胞腫瘍については、国際産科婦人科連合(FIGO)の病期分類が用いられています(表2)。

【5ページ表 表1.小児の悪性胚細胞腫瘍の病期分類】

日本小児血液・がん学会編.小児がん診療ガイドライン 2016年版.2016年,金原出版.より転載

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【表終わり】

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【6ページ表 表2.小児の卵巣胚細胞腫瘍の病期分類(FIGO分類)】

日本小児血液・がん学会編.小児がん診療ガイドライン 2016年版.2016年,金原出版.より転載

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