1−2.症状

軟部肉腫の大部分は、皮下や筋肉の中にできたこぶのようなものです。主な症状は痛みのないしこり(腫瘤しゅりゅう)やれ(腫脹しゅちょう)ですが、痛みがないため放置されていることも多く、大きな腫瘤になってから初めて受診となることも少なくありません。

太ももなどでは、筋肉の厚い場所に発生すると、腫瘤が外からは分かりにくいために、太もも全体が大きく腫れたようになって初めて気が付くことがあります。また、手足にできた腫瘍が大きくなると、関節が曲がらなくなったり、座ることができなくなったりすることもあります。

一部には腫瘤自体に痛みがあったり、腫瘤が大きくなって神経を圧迫して痛みを伴ったりすることもあります。また、皮膚の色が変わったり潰瘍かいようができたりすることもあります。

乳児の場合、訴えがないので周りの人の注意が大切です。