●不確かな情報に惑わされない
治療を変更するときや中断するときは、患者さんやご家族の多くがさまざまな情報を集めます。はじめてがんと知ったときは、多くの方が「どのような病気か」を調べると思いますが、すでにいくつかの治療を経ている段階では、標準治療以外の治療法を調べたい、ということがあるかもしれません。
研究段階にある臨床試験の情報や、統合医療※などについて調べる人もいます。
個々の治療法を探すにあたって、まず研究段階の治療とはどういうものかについて理解しておきましょう(P17「治療の中で使われる言葉を理解する」もご参照ください)。
今日、インターネットでは手軽に情報を得ることができます。しかし、中には医学的に信頼できない情報、誤った情報もあります。「がんが消えた」などの派手なキャッチコピーや、高額な出費を要求するサイトは注意が必要です。「私はこれで治った」などの経験者の話も、ご本人に当てはまるものとは限らないため、注意が必要です。
治験などの臨床試験、先進医療などについて知りたいと思ったとき、得た情報を信頼していいか、利用していいかどうか迷ったときは、医療者や「がん相談支援センター」にご相談ください。
※統合医療:通常がんの治療の目的で行われている医療のみならず、補完・代替療法(民間療法)や伝統医学などを組み合わせて行うもの。
参考になるサイト
厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業
「統合医療」情報発信サイト http://www.ejim.ncgg.go.jp/