7.在宅療養でのリハビリテーション医療

在宅療養でもリハビリテーション医療を受けられます

自宅で過ごすことを希望する人は、退院するときにリハビリテーション科医やリハビリテーションスタッフに身体機能の状態や自宅の環境などを評価してもらい、日常生活に必要な動作(ADL)を維持・向上するためのアドバイスを受けたり、在宅リハビリテーションのプログラムを組み立ててもらったりするとよいでしょう。

ただし、体の状態は変化するため、継続的にリハビリテーション科医やリハビリテーションスタッフに関わってもらうことが望ましいです。自宅で過ごす場合にどのような制度を利用できるかについて、受診している病院に所属するメディカルソーシャルワーカー(MSW)やかかりつけ医、ケアマネジャーに相談してみましょう。市区町村役場の介護保険課で相談することもできます。

医療保険制度で通院リハビリテーションを受けたり、介護保険制度で訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションを利用できたりする場合があります。

18ページ

訪問リハビリテーションでは、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が定期的に自宅を訪問し、日常生活に必要な動作を行うための機能訓練をはじめ、さまざまな支援を行います。自宅でリハビリテーション医療を受けることは、気分転換になったり、「治療が続けられている」という安心感や達成感につながったりすることもあります。通所リハビリテーションでは、自宅まで迎えに来てもらえるメリットがあり、専門の設備を備えた施設でリハビリテーションが可能です。外出することで生活のメリハリや気分転換にもつながります。

イラスト

19ページ