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しびれ

更新日:2006年10月01日     掲載日:2006年10月01日
しびれは自発的に生じる異常な感覚をさし、血のめぐりが悪くなったり、神経が過敏になっていることが原因で起こります。正常な感覚が鈍っている、あるいは失われている「感覚鈍麻(どんま)」と同時に認められることが多くあります。ここでは、がんの進行によって起こる「しびれ」について説明します。

しびれに関連する感覚には、触覚や痛覚、温冷覚などが含まれます。しびれは感覚障害のことで、これらの感覚が鈍くなる、異常な感覚のことを指します。例えば、正座から立ち上がった直後のジンジンするような感覚に似ています。また、衣服が触れただけでピリピリした感覚があるというような、異常な感覚が出現することもあります。がんが原因になって起こるしびれは、がんが神経線維自体を圧迫、損傷することによって生じます。

1.病気の進展によって生じるしびれの発生機序

1)末梢神経の傷害、血管浸潤(しんじゅん)によるしびれ

末梢神経は、脊髄から手足の先まで伸びている細い線維で、感覚などの情報を脳に伝えます。末梢神経が圧迫されて傷がつくと、手足にしびれを感じることがあります。1本または数本の末梢神経が外傷、圧迫などの傷害を受けた場合、その神経が支配する場所に一致して感覚鈍麻などが認められます。神経叢(しんけいそう)という神経の分岐・吻合(ふんごう)によって形成される網目状の集合体がありますが、例えば上腕神経叢、腰仙骨部神経叢への浸潤・圧迫が起こると神経支配領域にしびれが現れます。

また、血管にがん組織が浸潤すると、血管周囲のリンパ管の炎症や血管の収縮・弛緩(しかん)が起こり、やけつくような痛みとしびれが広がります。

2)脊髄の傷害によるしびれ

脊髄は、脊柱管内の長い円柱状の神経組織です。脊髄が圧迫されたり傷害されると、足先から始まるしびれと同時に足が前に出にくくなる、階段を降りるときに不自由を感じるなど、運動機能の症状も加わることがあります。脊髄神経は、合計31対より成っており(頸髄8対、胸髄12対、腰髄5対、仙髄5対、尾髄1対)、末梢神経の分布とは別に、それぞれ決まった皮膚領域の感覚に関連しています。がんの脊椎骨転移で脊髄から出てくる神経が圧迫されると、その神経が支配する領域の皮膚の表面の感覚が鈍くなり、しびれを伴います。脊髄神経の場合、傷ついた神経の支配領域の感覚が鈍くなっているにも関わらず、痛みを感じたり、軽く触れるなど通常では痛みを感じない刺激により、痛みが生じることがあります。

2.自覚症状を軽減させる方法

1)血行を改善する生活をしましょう

血行をよくするには、ぬるめのお湯でゆっくり入浴したり、ウォーキングを続けると効果的です。血行障害が原因であれば、しびれているところをマッサージすると症状が和らぎます。ただし、触れただけで痛みがあるような場合、マッサージは控えましょう。血管を丈夫に保つビタミンC、血液の流れを改善するビタミンEなどを多めに、バランスよくとるようにしましょう。

2)日ごろから良い姿勢を心がけましょう

末梢神経を圧迫したり、傷つけたりしないように、日ごろから良い姿勢をとり、長時間同じ姿勢をとらないようにしましょう。

3)体への刺激を避けましょう

柔らかい布地や、圧迫しない寝衣・寝具類を使用しましょう。たたく、圧迫するなどの刺激は避けましょう。

4)体の保護に努めましょう

温度覚、痛覚、触覚などの表在感覚が障害されている場合は、温罨法(おんあんぽう)・冷罨法(れいあんぽう)、入浴、洗髪時などに温度を調整して、熱傷、凍傷、外傷などに注意しましょう。

3.しびれに対する薬物療法

一般的には、神経線維の栄養補給、再生促進のためにビタミン剤(B1、B12)が使われます。がんの浸潤や圧迫に伴う神経障害が原因となったしびれには、モルヒネなどのオピオイド鎮痛薬があまり効かないことが多く、鎮痛補助薬(抗けいれん薬、抗不整脈薬、抗うつ薬、ステロイド、NMDA受容体拮抗薬などからなります)が使われることがあります。
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