がん統計の用語集
ら行
罹患数(りかんすう)
対象とする人口集団から、一定の期間に、新たにがんと診断された数。 対象とする人口集団:人口の大きさを計測することができる集団であることが必須条件。そのため、都道府県・市区町村などを単位とすることがほとんどです。一定の期間:通常は、年単位(年度ではありません)。罹患数が少ない場合(発生がまれな部位、人口規模が小さい場合、など)では、偶然変動による影響を抑えるために、複数年のデータをあわせて集計する場合もよくあります。がんの数:がんと診断された患者の数ではなく、同じ人に複数のがん(多重がん)が診断された場合には、それぞれの診断年で、集計に含まれます。
罹患率(りかんりつ)
ある集団で新たに診断されたがんの数を、その集団のその期間の人口で割った値。通常1年単位で算出され、「人口10万人のうち何例罹患したか」で表現されます。200X年の罹患率(粗罹患率)= 200X年に新たに診断されたがんの数/200X年の人口 × 100000罹患率と混同されやすい用語に「有病率」があります。これはある時点のある病気の患者数を人口で割った値です。
臨床進行度(りんしょうしんこうど)(進展度 しんてんど)
地域がん登録では、がんと診断された時点における病巣の広がりを、上皮内がん(がんが表層にとどまり、他臓器へ浸潤・転移する可能性のないもの)、限局(がんが原発臓器に限局しているもの)、所属リンパ節転移(原発臓器の所属リンパ節への転移を伴うが、隣接臓器への浸潤がないもの)、隣接臓器浸潤(隣接する臓器に直接浸潤しているが、遠隔転移がないもの)、遠隔転移(遠隔臓器、遠隔リンパ節などに転移・浸潤があるもの)に分類。所属リンパ節転移と隣接臓器浸潤とをあわせて、限局、領域浸潤、遠隔転移の3群で比較する場合もあります。
累積死亡リスク(るいせきしぼうりすく)
ある年齢までにある病気で死亡する確率。「生涯累積死亡リスク」の場合は、一生のうちにある病気で死亡する確率を表します。例えば、日本人のがんの生涯累積死亡リスクが25%であった場合、日本人ががんで死亡する確率が25%であることを意味します(「日本人の4人に1人はがんで死亡する」と表現されることもあります)。
「がん情報サービス」で掲載している累積死亡リスクの値は、年齢階級別の死亡率を基に、生命表の手法を用いて算出されています*。この手法では、0歳の人100人からなる集団を想定し、その集団を加齢させて、発生したがん死亡者とそれ以外の死亡者を減らしていき、最終的に0人になった時点で、それまでのがん死亡者の数を合計します。それが生涯累積死亡リスク(100人中何人が、がんで死亡したか)に相当します。
*正確な算出方法は文献をご参照ください(厚生の指標 52: 21-26, 2005; Lifetime Data Anal. 4: 169-186, 1998)
累積死亡率(るいせきしぼうりつ)
ある年齢までにある病気で死亡するおおよその確率(ただし、その病気以外では死なないという仮定のもとでの確率)。0〜64歳あるいは0〜74歳累積死亡率がよく用いられ、それぞれ64歳までに、あるいは74歳までにその病気で死亡する確率の近似値として用いることができます。年齢階級別死亡率に、その階級に含まれる年数をかけたものを、特定の年齢まで足し、合わせて求めます。0〜74歳累積死亡率=0〜4歳年齢階級別死亡率×5年(0、1、2、3、4の5歳分が含まれるから)+5〜9歳年齢階級別死亡率×5年+...+70〜74歳年齢階級別死亡率×5年
累積罹患リスク(るいせきりかんりすく)
ある年齢までにある病気に罹患する(その病気と診断される)確率。「生涯累積罹患リスク」の場合は、一生のうちにある病気に罹患する確率を表します。例えば、日本人のがんの生涯累積罹患リスクが50%であった場合、日本人が一生のうちにがんと診断される確率が50%であることを意味します(「日本人の2人に1人は一生のうちにがんと診断される」と表現されることもあります)。
「がん情報サービス」で掲載している累積罹患リスクの値は、年齢階級別の罹患率と死亡率を基に、生命表の手法を用いて算出されています*。この手法では、0歳の人100人からなる集団を想定し、その集団を加齢させて、発生したがん罹患者と死亡者を減らしていき、最終的に0人になった時点で、それまでのがん罹患者の数を合計します。それが生涯累積罹患リスク(100人中何人が、がんに罹患したか)に相当します。
* 正確な算出方法は文献をご参照ください(厚生の指標 52: 21-26, 2005; Lifetime Data Anal. 4: 169-186, 1998)
累積罹患率(るいせきりかんりつ)
ある年齢までにある病気と診断されるおおよその確率(ただし、その病気と診断されるまでは死なないという仮定のもとでの確率)。0〜64歳あるいは0〜74歳累積罹患率がよく用いられ、それぞれ64歳までに、あるいは74歳までにその病気と診断される確率の近似値として用いることができます。年齢階級別罹患率に、その階級に含まれる年数をかけたものを、特定の年齢まで足し合わせて求めます。0〜74歳累積罹患率= 0〜4歳年齢階級別罹患率×5年(0、1、2、3、4の5歳分が含まれるから)+5〜9歳年齢階級別罹患率×5年+...+70〜74歳年齢階級別罹患率×5年