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胚細胞腫瘍〈小児〉(はいさいぼうしゅよう)

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更新・確認日:2014年04月22日 [ 履歴 ]
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2014年04月22日 2013年7月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

診断方法

腫瘍の一部を手術でとって調べること(生検)によって診断が確定されます。

腫瘍の種類によっては、腫瘍マーカーと呼ばれる腫瘍細胞から出される物質が血液から検出されます。腫瘍マーカーを調べることは、、腫瘍の種類の判定とともに治療の効き方の評価にも役立ちます。例えば、ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ鎖(β-hCG)は絨毛がんで上昇し、アルファフェトプロテイン(AFP)は卵黄のう腫瘍で上昇します。腫瘍の成分として両者が混在することもあり、その場合には両方の腫瘍マーカーが上昇します。

胚細胞腫瘍のうち胚細胞腫(あるいは未分化胚細胞腫、セミノーマ)には特異的な腫瘍マーカーがありません。腫瘍マーカーの上昇がみられない場合は、病理診断(腫瘍細胞を顕微鏡で詳しく観察することで、悪性腫瘍かどうかなど、組織や細胞の性質について診断すること)が重要となります。また、病期の診断は、CT、MRI、骨シンチグラフィなどの画像所見により行われます。

病期(ステージ)

病期とは、がんの進行の程度を示す言葉で、英語をそのまま用いてステージともいいます。胚細胞腫瘍の場合には病期I~IVに分けられます。

大まかにいうと「病期I」は臓器などの中にとどまっていた腫瘍が完全に切除され、リンパ節に転移がみられなかったもの、「病期II」は、臓器を包む膜に腫瘍が広がっているか、あるいは小さなリンパ節転移があったもの、「病期III」は、目で見えるリンパ節転移があったもの、あるいは腫瘍の取り残しがあり、腹水または胸水の中に腫瘍細胞が確認されたもの、「病期IV」は肺や肝臓などもとの腫瘍から離れた場所に転移があるものです。

また、卵巣胚細胞腫瘍については、国際産科婦人科連合(FIGO)の病期分類が用いられています。
表1 小児の悪性胚細胞腫瘍の病期分類
表1 小児の悪性胚細胞腫瘍の病期分類 図
日本小児がん学会*編「小児がん診療ガイドライン 2011年版」(金原出版)より一部改変 *現日本小児血液・がん学会
表2 小児の卵巣胚細胞腫瘍の病期分類
表2 小児の卵巣胚細胞腫瘍の病期分類 図
日本小児がん学会*編「小児がん診療ガイドライン 2011年版」(金原出版)より一部改変 *現日本小児血液・がん学会
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