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胚細胞腫瘍〈小児〉(はいさいぼうしゅよう)

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更新・確認日:2014年04月22日 [ 履歴 ]
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2014年04月22日 2013年7月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

合併症

抗がん剤治療による合併症として、骨髄抑制(白血球など血球の減少)に伴う感染症、シスプラチン(カルボプラチン)による腎障害、聴力障害、ブレオマイシンによる肺障害、エトポシドによるアレルギー反応があります。また、抗がん剤のすべてに共通するものとして、二次がん(治療のための抗がん剤、放射線により生じるがん)、不妊があげられます。骨髄抑制以外は必ず生じるというものではありませんが、治療時から時間が経過してから生じるものもあり、注意が必要です。

晩期合併症

晩期合併症は治療後しばらくしてから起こる問題のことです。

晩期合併症は疾患そのものの影響よりも、抗がん剤、放射線治療、手術、輸血などの治療が原因となっていることが多く、本人やご家族が、晩期合併症について現在どのようなことがわかっているのかを知ることはとても大切です。どのような晩期合併症が出やすいかは、病気の種類、受けた治療、その年齢により異なります。その程度も軽いものから重いものまでいろいろですし、時期についても数年後から数十年後に発生するなどさまざまです。例えば、便秘、排便および尿失禁、手術後のケロイドなどの美容上の問題や精神的な問題も発生することがあります。

抗がん剤による晩期合併症としては、腎障害、聴力障害(特に高音域の聴力低下)、肺線維症(酸素の吸収障害)、ホルモンの分泌障害、不妊、二次がんがあげられます。腎障害、聴力障害についてはある程度生じることは避けられませんが、同じ投与量でも程度には大きな個人差があります。また、ブレオマイシンについては障害が生じにくい範囲に投与量が抑えられているため、肺の障害が生じる可能性は低いと考えられます。不妊についてはどの程度の割合で発生するか明らかになっていないため、今後の検討課題です。晩期合併症に関しては、これらの障害についての定期的なチェックが必要です。

再発

再発とは、治療後に再び同じ種類の腫瘍が発生することをいいます。

片側の卵巣原発の場合に、反対側に再発したり、新生児期の良性仙尾部胚細胞腫瘍が悪性となって再発することもありますので、経過観察を注意深く行う必要があります。

仙尾骨に再発した場合は、再手術と化学療法を行いますが、追加の放射線治療をする場合もあります。

再発部位、組織型などによりそれぞれの患者さんで状態は異なりますから、状況に応じて治療やその後のケアについて決めていきます。
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
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