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肝腫瘍〈小児〉(かんしゅよう)

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更新・確認日:2014年04月22日 [ 履歴 ]
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2014年04月22日 2013年6月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

転移

転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って別の臓器に移動し、そこでふえることをいいます。

最も転移が多い場所は肺転移で、初発時10~20%の患者さんに認められます。まれですが、骨、中枢神経、卵巣などにも転移を来すことがあります。遠隔転移がある場合、治癒は難しくなります。それでも、原発巣である肝腫瘍と転移巣を抗がん剤治療(大量化学療法を含む)によりできるだけ縮小させたうえで、手術により摘出できれば、治癒を期待できる場合もあります。

再発

再発とは、治療によって目に見える大きさのがんがなくなったあと、再びがんが出現することをいいます。転移がなく腫瘍を完全に切除でき、抗がん剤投与が終了し、完全に寛解かんかい(一時的に腫瘍が縮小または消失し、見かけ上治ったようにみえる状態)となった場合でも、わずかな頻度で再発することがあります。最初にがんが発生した肝臓だけでなく、肺に転移巣として再発することもあります。完全寛解を得たと考えられた肝芽腫の再発の治療は、抗がん剤治療だけでなく、可能な限り外科的切除をもう一度目指すことで、治癒を期待できるようになってきています。

晩期合併症

晩期合併症は治療後しばらくしてから起こる問題のことです。

晩期合併症は疾患そのものの影響よりも、抗がん剤、放射線治療、手術、輸血などの治療が原因となっていることが多く、本人やご家族にも、晩期合併症について現在どのようなことがわかっているのかを知っていただくことはとても大切です。どのような晩期合併症が出やすいかは、病気の種類、受けた治療内容、治療を受けた年齢によって異なります。

小児の肝腫瘍では、腎障害、聴力障害(特に高音域の聴力低下)、不妊、内分泌障害(ホルモン分泌の低下)、心筋障害が晩期合併症として現れる可能性があります。しかし、障害の程度には大きな個人差があります。不妊、内分泌障害については、生じる頻度は明らかになっていません。心筋障害や聴力障害は、その発生が生じにくい程度に薬の投与量が制限されていますが、その障害が全く派生しないとはいえません。このような障害について定期的なチェックを行うことが重要です。
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
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