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神経芽腫〈小児〉(しんけいがしゅ)

更新・確認日:2017年11月09日 [ 履歴 ]
履歴
2017年11月09日 「小児がん診療ガイドライン 2016年版」より、内容の更新をしました。
4タブ形式に変更し、印刷用抜粋版PDFを追加しました。
2014年04月22日 2013年7月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

小児の神経芽腫の検査

視診と触診に加え、尿検査・血液検査が行われます。そして、腫瘍発生部位の確認や病期分類のために超音波(エコー)検査やCT検査、MRI検査、遠隔転移巣の診断のためにMIBGシンチグラフィ、骨転移の確認のためにX線写真撮影、骨シンチグラフィなどの画像検査が行われます。骨髄転移の有無を調べるために、骨髄検査も行われます。また、病理診断と分子生物学的診断のために組織生検(腫瘍の一部を切り取ること)が行われます。

検査の種類

尿検査・血液検査

神経芽腫の腫瘍細胞は、神経伝達物質であるカテコールアミンを産生します。カテコールアミンは、体内で代謝されると、バニリルマンデル酸(VMA)とホモバニリン酸(HVA)となって尿中に排泄されるため、尿検査でこれらの値を調べます。ただし、一部の神経芽腫ではVMA、HVAの量が増えないことがあります。
ほかに血液中の腫瘍マーカーである神経特異エノラーゼ(NSE)、乳酸脱水素酵素(LDH)、フェリチンなどが高値を示すこともあるため、血液検査が行われます。骨髄に転移している場合は、貧血や血小板減少が認められることがあります。

画像検査

超音波(エコー)検査やCT検査、MRI検査は腫瘍発生部位を見極めることや病期分類に役立ちます。またMIBGシンチグラフィは、ノルアドレナリンと似た性質を持つメタヨードベンジルグアニジン(MIBG)という物質が腫瘍部位に集まることから、発生部位の確認だけでなく、遠隔転移巣の診断にも役立ちます。ごくまれに、MIBGが腫瘍部位に集まらないこともありますが、その際にはPET検査が有用な場合もあります。骨転移の確認のためにX線写真撮影や骨シンチグラフィなども行われます。

骨髄検査

診断された当初は、骨髄まで腫瘍細胞が浸潤(しんじゅん)しているかを調べるために、左右の腸骨(腰の骨)から骨髄液を吸引して、顕微鏡による診断を行います。

病理診断

確定診断は、腫瘍摘出や生検により採取した腫瘍組織を顕微鏡で診断(病理診断)して決定します。病理組織は、国際神経芽腫病理分類(INPC:International Neuroblastoma Pathology Classification、詳細後述:表3)に従って分類され、神経芽腫が治癒する確率(予後)の判定に重要です。
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