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骨肉腫〈小児〉(こつにくしゅ)

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更新・確認日:2014年04月22日 [ 履歴 ]
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2014年04月22日 2013年6月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

検査と診断

画像診断

診断には主にレントゲン(X線)撮影が行われます。骨肉腫では、膝や肩の関節に近い部分の骨が虫に食べられたように壊されていたり、それに混じっていびつな形の骨ができていたりします(図の中で、{ 記号で示した範囲が腫瘍のある部位を示し、壊れているところは黒っぽく、骨ができているところは白く見えます)。このようなレントゲン(単純X線)所見を示すものは通常型と呼ばれる高悪性度のもので、小児に発生する骨肉腫の大部分はこれに該当します。まれに抗がん剤治療を必要としない低悪性度の骨肉腫もありますが、この場合、多くは骨の表面にみられます。
図1 レントゲン画像 図2 MR画像
図1 レントゲン画像 図2 MR画像
骨肉腫では腫瘍が骨からしみ出して骨の外側に大きなかたまりを作ることが特徴です。しかし、この部分はレントゲン(X線)でみにくいため、CTやMRIなどでその広がりを検査します。また内臓やリンパ節に転移があるかどうかを調べるためにはCTを用い、別の骨に転移があるかどうかを調べるために放射性同位元素を用いる骨シンチグラフィーという検査をします。

血液検査

骨の腫瘍では血液検査をしても特別な異常はみられないことが多いのですが、骨肉腫ではアルカリホスファターゼという酵素の値が高くなっていることがあります。ユーイング肉腫では、CRPという炎症を表す数字が高くなっていることがあり、発熱などを伴うと骨髄炎と間違われることがあります。抗生物質を服用すると一時的に症状が軽くなることがあり、ますます骨髄炎との区別が難しくなるため、担当医とよく相談する必要があります。

病理検査

細胞レベルでの正確な診断である確定診断は、病理検査で行われます。手術で腫瘍の一部分を採って(生検)、採取した腫瘍組織を顕微鏡で診断(病理診断)します。

病期(ステージ)

病期とは、がんの進行の程度を示す言葉で、英語をそのまま用いてステージともいいます。骨肉腫においては、表1のような分類がよく用いられます。骨肉腫は発見されたときすでに、病期IIBまで進んでいる場合が多くあります。転移があると病期IIIになりIIBの患者さんに比べて治りにくくなります。したがって、転移の有無を調べることが重要です。

転移:がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って別の臓器に移動し、そこでふえること。
表1 Enneking(エネキン)の外科的病期分類
表1 Enneking(エネキン)の外科的病期分類の図
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