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軟部肉腫〈小児〉(なんぶにくしゅ)

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更新・確認日:2014年04月22日 [ 履歴 ]
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2014年04月22日 がん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

診断

まず視診と触診を行います。皮膚に治りにくい潰瘍(かいよう)ができている場合、悪性の疑いもあります。深い場所に発生した腫瘍で硬いものは、悪性の可能性が高くなります。特に大きさが5cmを超える腫瘍は注意が必要です。

病理組織診断のために針を刺して組織の一部を取り出して調べること(針生検)もあります。外来で簡単に行える検査ですが、針を刺す位置の問題や、刺したあとに出血して病巣が広がってしまうこともあるので、注意が必要です。

悪性の疑いがある場合は腫瘍の性質や広がりを調べるため、CT、MRI、超音波や血管造影などの検査を行います。これらの検査により、腫瘍の形や広がりを詳細かつ立体的につかむことができます。

軟部肉腫は血行性転移を起こしやすく、多くは肺に転移します。肉腫の種類によってはまれにリンパ節転移が起こります。転移を調べるためには、胸部、腹部のCT検査を行います。リンパ節転移やそのほかの転移に対しては、アイソトープを使ったシンチグラフィー(RI)などの検査も行います。

さらに約1cm角の組織を採取(切開生検)して病理組織学的に調べ、腫瘍の種類(組織亜型)やたちの悪さ(組織学的悪性度:細胞の形や増殖能力から判断します)を診断します。画像診断や病理組織学的検査は治療方針の決定や予後の予測に非常に大切です。

病期(ステージ)

軟部肉腫という診断がついた場合、肉腫がどの程度広がっているか、血行性に臓器転移しているかについて検査を行います。その結果、肉腫の広がりの程度に応じて治療方法が変わってきます。この肉腫の広がりの程度を病期(ステージ)といいます。いくつかの分類はありますが、小児の軟部肉腫では、すべての肉腫で共通して用いられる病期分類はありません。したがって、腫瘍の広がりや手術後の取り残しの程度などによって、次の3つに分けて治療法が選択されることが多くなります。

転移なし

腫瘍が発生した原発巣のみに腫瘍があり、ほかの臓器への転移を認めないもの。
手術後の検査により、完全に切除された腫瘍で、組織学的に切除縁が陰性のもの(第I群)、肉眼的には切除された腫瘍でも、顕微鏡的に残存腫瘍が認められたもの(第II群)、不完全切除か、あるいは生検のみで肉眼的腫瘍が残存したもの(第III群)に分けてその後の治療を組み立てます。

転移あり

腫瘍が発生した原発巣のみに腫瘍があるのではなく、ほかの臓器への転移を認めるもの(第IV群)

再発性

以前に治療が行われた後、腫瘍が発生した局所やほかの臓器に再発したもの
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