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情報提供・相談支援部会
都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会

第9回 情報提供・相談支援部会

平成29年7月12日、第9回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会-情報提供・相談支援部会が、国立がん研究センター国際研究交流会館で開催された(資料1)。
各都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会の相談支援部門の責任者および実務者、各都道府県の情報提供・相談支援関連部会の責任者等が参加した。また、オブザーバーとして厚生労働省、環境省、独立行政法人環境再生保全機構、患者支援団体、小児がん拠点病院中核機関からも参加いただいた。

冒頭に都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会議長である国立がん研究センター中釜斉理事長より、皆さまの努力で情報提供、相談支援の重要さが広く認識されるようになってきたが、周知についての課題は依然として指摘されており、また、がん医療、がん診療の在り方が複雑化、多様化し、求められている内容も高度化、進化している状況の中で、新しい体制の提案、試みが求められていると感じている。これまでの実績、経験や問題点を斟酌(しんしゃく)し、議論しながら、よりよい方向性に向かって、議論し、共有していきたいと思うという挨拶があった。

国立がん研究センター中釜斉理事長 写真

参加者および資料の確認のあと、情報提供・相談支援部会長である高山智子がん対策情報センターがん情報提供部長が議長となり、議事が進行した。

まずはじめに、厚生労働省健康局がん対策・健康増進課 小野由布子相談支援専門官より、策定が進められている第3期がん対策推進基本計画案(案)の概要とがん相談支援センターの機能、役割について解説がなされた。

厚生労働省健康局がん対策・健康増進課 小野由布子相談支援専門官 写真

続いて、策定が進められている第3期がん対策推進基本計画案(案)に対する意見と、がん相談支援センターの情報提供環境等について、全国のがん相談支援センターに対して行われたアンケート結果が紹介された(資料4)。このアンケート結果を踏まえ、第3期がん対策推進基本計画に基づくがん診療連携拠点病院の整備指針に対して盛り込むべき内容について、「がん診療連携拠点病院の指定要件に関するワーキンググループ」への提言内容をまとめるための、本部会ワーキンググループを組織することが提案され、了承された。そして、ワーキンググループでの検討にあたって、特に取り上げるべき論点について意見が交わされた。

休憩を挟んで、アスベスト対策として、石綿健康被害救済制度に関して、独立行政法人環境再生保全機構石綿健康被害救済部の大内田由起子課長代理より情報提供がなされた。

大内田由起子課長代理 写真

その後、高山部会長より、これまでの大規模災害におけるがん相談支援センターに関する情報収集と提供、ならびに国立がん研究センターが被災した際のシステムバックアップと対応方法の検討について、進捗状況が報告された。

高山部会長 写真

がん対策情報センターからのお知らせとして、事務局よりこれまでの地域相談支援フォーラムの経緯について概説された後、平成28年度にはじめて地域主体開催型として実施された「第5回九州・沖縄ブロック地域相談支援フォーラム in 沖縄」について琉球大学医学部附属病院の大久保礼子さんから紹介された。そして、平成29年度に予定されている5つの地域相談支援フォーラムの予告が各県担当者より報告された。

大久保礼子さん 写真

また、八巻知香子室長(国立がん研究センターがん対策情報センター)より、がん相談支援センターと地域の機関との連携について、間もなく開始が予定されている図書館へのがん情報普及事業“届けるを贈る 届けるを支える がん情報ギフト”プロジェクト等の紹介、平成29年度相談員研修と国立がん研究センター認定事業についての報告があった。

八巻知香子室長 写真

閉会にあたり、患者支援団体のオブザーバーより、がんになった辛さ、不安は、“がんかもしれない”というときから始まっていること、仲間を作り、友達になることで、少なくとも孤独からは開放されているのではないかと思う。患者会、患者サロンへの支援や連携についても重要な要素と思われるという指摘、患者は突然のがん宣告のあと、トンネルを手探りで進んでいる状態であること、指定要件の中にがん相談支援や体験者によるサポートをもう少し強く位置付けられるような体制整備ができるとよいという指摘があった。

最後に、都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会事務局長である、国立がん研究センター若尾文彦がん対策情報センター長より、今からは第3期のがん対策推進基本計画が固まり、拠点病院の整備指針、指定要件に落とし込む非常に大事なタイミングであること、現場の声をしっかりと指針に反映することが部会の使命だと考えており、ぜひお知恵をいただきたいという呼びかけで閉会となった。

国立がん研究センター若尾文彦がん対策情報センター長 写真

議事要旨 PDF 資料1 プログラム 資料2 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会委員名簿 資料3 第9回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会全体スライド 資料4  情報支援および次期整備指針策定の提案に向けたアンケート結果(中間集計抜粋)
更新資料 情報支援および次期整備指針策定の提案に向けたアンケート結果(最終報告)2018年1月11日版
資料5 第3期がん対策推進基本計画に基づくがん診療連携拠点病院の整備指針についてのワーキンググループ委員推薦回答書 資料6-1 医師、医療機関のみなさまへ
アスベスト(石綿)が原因の「肺がん」の患者さんには、医療費等が支給されます
資料6-2  その病気、その症状はアスベスト(石綿)が原因かもしれません 資料6-3  アスベスト(石綿)と健康被害 概要版 参考資料1 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会設置要領 参考資料2 第8回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会議事要旨

更新・確認日:2018年01月17日 [ 履歴 ]
履歴
2018年01月17日 資料4「情報支援および次期整備指針策定の提案に向けたアンケート結果(最終報告)」を掲載しました。
2017年08月01日 議事要旨を掲載しました。
2017年07月19日 掲載しました。
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