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多地点合同メディカル・カンファレンス[2013-第8回]

更新・確認日:2013年05月08日 [ 履歴 ]
履歴
2013年05月08日 「乳がん温存術後の加速乳房部分照射のエビデンスと術中乳房照射」抄録を掲載しました。

日時 2013年05月09日(木) 17:30〜19:00
テーマ 乳がん温存術後の加速乳房部分照射のエビデンスと術中乳房照射
(群馬県立がんセンター発信)
司会 群馬県立がんセンター 乳腺科 柳田康弘
乳房温存術後に全乳房照射を行うことが標準治療である。乳房内再発には、遺残したがんから発生したTrue Recurrenceと、残った乳腺組織に新しく発生したPrimary Newが混在している。True Recurrenceの抑制に目的を絞れば、乳腺断端への部分照射でよいはずである。今回、乳房部分照射のエビデンスをレビューし、当院を含む3施設で行っている術中乳房部分照射の第II相試験を紹介し、乳房部分照射を考察する。

1. 乳房温存術後の乳房照射の基礎(総論)
(公開予定)
筑波大学付属病院茨城県地域臨床教育センター 玉木義雄
(元群馬県立がんセンター放射線治療部)
乳房温存手術後の放射線治療は全乳房照射+/-局所追加照射が標準的であり、わが国では乳房温存術を受けた患者の約80%に術後照射が行われている。全乳房照射の治療期間は通常の分割法では5週から7週であるが、欧米では患者さんの利便性を考慮して3週から4週に期間を短縮した治療も行われている。日本でも短期全乳房照射に関する臨床試験(JCOG09806)が行われ症例集積が終了している。また最近では、乳房照射後の再発様式の検討から、部分乳房照射に関する治療成績が報告されるようになった。本日は、乳房照射に用いられる放射線の種類や特徴、治療技術の進歩、乳がんの放射線感受性、ホルモン療法や分子標的薬との併用など、乳房照射に関わる放射線治療の基礎的な事項について外科の先生方を対象として概説する。

2. 乳房部分照射のエビデンス
(公開予定)
群馬県立がんセンター 乳腺科 藤澤知巳
乳房温存療法における標準的放射線治療は全乳房照射(Whole Breast Irradiation、WBI)である。これに対し、腫瘍床近傍の局所コントロールにより乳房内再発の70%は予防される事、照射期間を短縮出来る事から加速乳房部分照射(Accelerated Partial Breast Irradiation、以下APBI)の有用性が検証されてきた。治療の種類としてX線、電子線、小線源を用いたものがあり今回検証する乳がん術中照射(IntraOperative RadioTherapy、以下IORT)はこのABPIの一部である。日本乳がん学会編診療ガイドライン2011年版では、照射法としてのAPBIは推奨グレードC2でありまだエビデンス不足として実地臨床での施行を推奨していない。海外では米国放射線腫瘍学会(ASTRO)、,欧州放射線腫瘍学会グループ(GEC-ESTRO)からコンセンサスレベルであるがABPIの適応基準を設けている。このような各国の状況と現時点でのエビデンスをふまえデータを供覧する。

3. 術中乳房部分照射の臨床試験と成績と展望
(非公開)
愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 澤木正孝
日本では移動型術中照射電子線専用装置(手術室内に常置)を用いた術中照射の第I相試験が2007年より開始され、海外と同様の21Gyでの忍容性が確認された (World J Surg 33: 2587-92, 2009。続いて第I/II相試験として32例の短期安全性が確認されている (Breast Cancer 19, 353-9, 2012)。一方、移動型術中照射電子線専用装置は汎用化が課題であり、通常の放射線照射装置を用いた施設を含む、同手技の多施設共同臨床第II相試験を行っている (UMIN000003578)。目標症例数140例で、現在約半数の登録数で予定通りの完遂を見込んでいる。部分照射にあたっては再発率、長期安全性の解析が必要であり、適格基準も限定する必要がある。日本人における術中乳房部分照射の成績を述べたい。

用語集
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