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多地点合同メディカル・カンファレンス[2015-第2回]

更新・確認日:2015年02月19日 [ 履歴 ]
履歴
2015年02月19日 ビデオを掲載しました。
2015年02月02日 「化学療法による脱毛、末梢神経障害軽減のための工夫」抄録を掲載しました。

日時 2015年02月12日(木) 17:30~19:00
テーマ 化学療法による脱毛、末梢神経障害軽減のための工夫
(大阪府立成人病センター発信)
司会:大阪府立成人病センター 乳腺内分泌外科 玉木 康博、中山 貴寛
薬物療法の進歩により、近年、乳がんの治療成績は飛躍的に向上した。しかしながら、治療中の患者QOLの維持(特に脱毛や末梢神経障害の予防)については目立った成果がみられない状況である。脱毛や末梢神経障害の予防は乳がんのみならず、すべての抗がん剤治療を受ける患者にとってQOL維持の観点から非常に大きな問題であり、また、治療の成否をも左右する重要な課題でもある。最近、抗がん剤治療による脱毛や末梢神経障害を積極的に予防する試みが行われている。今回のカンファレンスでは、それぞれの有害事象の現状と問題点、現在進行中の取り組みと今後の展望について、各分野のエキスパートにお伺いする。

1. フローズングローブおよび弾性ストッキングを用いた、nab-paclitaxelによる末梢神経障害予防効果を検討するランダム化第II相試験の紹介
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大阪府立成人病センター 乳腺内分泌外科 中山 貴寛
タキサンは乳がん治療の中で最も頻用されるKey Drugの1つであるが、それに起因する末梢神経障害(chemo-induced peripheral neuropathy: CIPN)が患者QOLを低下させる大きな要因となっている。CIPNは治療終了後も継続し、重症例は治癒が困難な場合もある。さらに、これまで多くの予防策を検討する臨床研究が試みられてきたが、いずれの試験も有益な結果を導き出せていない。今回、我々は、手術可能乳がん患者を対象としたフローズングローブ、弾性ストッキングを用いた末梢神経障害予防効果を検討するランダム化第二相試験を計画し間もなく開始する予定である。本試験の概要について報告する。

2. コールドグローブを用いた末梢神経障害予防の試験‐TBCRG05試験‐
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東京都立駒込病院 乳腺外科 医長 山下 年成
抗がん剤による末梢神経障害の予防については有効な治療法は確立していない。TBCRG05試験はアブラキサン投与時にコールドグローブを用いてCIPNの予防ができるかを検討した試験である。アブラキサン点滴時にコールドグローブを片手片足に装着してPNQで評価した。また本邦で初めてPRO-CTCAEを用いて評価した試験である。去年末まで50例の症例で終了して現在、結果解析中である。本試験のデザイン、問題点について解説する。

3. 化学療法による脱毛の実態とサポートの現状
(非公開)
聖路加国際病院 乳腺外科 医長 矢形 寛
化学療法による脱毛は患者にとって最もつらい有害事象である。しかし本邦において、患者の外見変化とそのサポートの現状について明らかではなく、実態調査が必要であった。そこで私達は第一段階として全国の施設へアンケート用紙を送り、医療者の認識とサポートの現状を調査し、次に各施設を通して患者にアンケートを配布し、その情報を収集した。医療者は183施設から、患者は1,511名からアンケート結果が得られたので、その結果を一部紹介する。

4. 化学療法実施中乳がん患者に対する脱毛予防のための頭皮冷却法の確立と安全性に関する研究
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国立がん研究センター 中央病院 乳腺外科 木下 貴之
乳がん罹患者数は、本邦においても女性がんの第1位であり、その特徴としては40歳~50歳代の仕事や家庭において重要な立場にある時期の女性の罹患率が高いため社会的にも問題となる。多くの乳がん患者が術前あるいは術後に薬物療法が実施される。このうち化学療法ではアンスラサイクリン系、タキサン系の薬剤が主には使用され、副作用として脱毛、嘔気、嘔吐、しびれ、発熱などがあげられる。嘔気、嘔吐、発熱に対しては薬物投与による支持療法にて対応が可能であるが、脱毛に関しては予防策がなく鬘(ウィッグ)や帽子などの対症療法のみであり、患者の生活の質(QOL)を著しく低下させている。当院では探索的に頭皮冷却装置の頭皮に対する効果と安全性を確認し、がん患者が生活しやすい社会づくりに貢献できるシステムかを評価、検討しているので報告する。

用語集
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