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基底細胞がん

基底細胞がんについて

診療の流れ、セカンドオピニオンなど、本格的に治療を始める前に知っておいていただきたい情報については以下の「治療にあたって」をご参照ください。

1.皮膚について

皮膚は表面に近い部分から表皮、真皮、その深部の皮下組織の3つの部分に大きく分かれます(図1)。

表皮はさらに表面側から順に、角質層、顆粒層かりゅうそう有棘層ゆうきょくそう基底層きていそうの4層に分けられます(図2)。表皮の最下層である基底層は真皮と接しています。真皮には、血管、神経、毛包(毛穴)、脂腺、汗腺、立毛筋などの組織があります。

皮膚は、人の体全体をおおっており、人体において最も多い面積と重量を持つ臓器です。外界からのさまざまな刺激(微生物や紫外線、外力、異物など)から体を保護することや、水分の喪失防止、体温調節、感覚器としての役割など、生命の維持に欠かせないさまざまな機能を持っています。

図1 皮膚の構造
図1 皮膚の構造の図
図2 表皮の構造と細胞
図2  表皮の構造と細胞の図

2.基底細胞がんとは

基底細胞がんは皮膚がんの一種で、表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発生するがんです。

多くは高齢者に発生し、7割以上が顔面、特に顔の中心寄り(鼻やまぶたなど)に発生します。

基底細胞がんは、放置すると局所で周囲の組織を破壊しながら進行することがありますが、転移をすることは非常にまれです。

3.症状

初期症状として最も多いのは、黒色から黒褐色の軽く盛り上がった皮疹で、ほとんどの人がほくろと勘違いします。その後、通常は数年かかってゆっくりと大きくなり、次第に硬い腫瘤しゅりゅうを形成します。

進行すると中心部は陥没して潰瘍となり、かさぶたが繰り返しできたり、出血しやすい状態となることがあります。これが、「結節型」と呼ばれる日本人に多いタイプの基底細胞がんです。

まれに「斑状はんじょう強皮症型」といって、やや光沢のある薄い紅色や白色で瘢痕はんこん(きずあと)に似た状態のものや、「表在型」という、境界が鮮明な紅斑で表面にかさぶたのようなポロポロと落ちる皮膚のついた状態のものなど、がんには見えないようなものもあります。

通常、痛みやかゆみなどの症状はありません。

今までなかったほくろや黒いしみができてだんだん大きくなってきたなど、気になる部分ができたときは自己判断したり、取ろうと思っていじったりせずに、皮膚科専門医を受診しましょう。早期の受診が、早期治療につながります。

4.組織型分類(がんの組織の状態による分類)

基底細胞がんの組織型は、病理検査の所見から、主に結節型、表在型、浸潤型、斑状強皮症型(硬化型を含む)、微小結節型の5つに分類されます。実際には、これらの混合型が多くみられます。また、これらに当てはまらない型もあります。

斑状強皮症型はがんと正常な皮膚との境目がわかりにくく、思ったよりも手術が広い範囲に及ぶことがあるため、注意が必要です。

更新・確認日:2018年02月13日 [ 履歴 ]
履歴
2018年02月13日 「皮膚悪性腫瘍取扱い規約 第2版(2010年)」「科学的根拠に基づく皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン 第2版(2015年)」より、内容の更新をして再掲載しました。4タブ形式に変更しました。
2017年08月21日 掲載準備中として、公開を中止しました。
2007年09月03日 内容を更新しました。
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