がんの治療に使われる主な薬

ミトタン:カプセル


更新・確認日:2017年04月05日 [ 履歴 ]
履歴
2017年04月05日 最新の添付文書情報を確認しました
2015年11月19日 掲載しました。
注:本ページは、患者さん個別の状況に関する医学的判断を目的としたものではありません。患者さんご自身の治療内容や副作用については、担当の医師や看護師、薬剤師にお尋ねください。

1.薬の名前

一般的名称および剤型:ミトタン:カプセル
この成分を使用している商品
オペプリム
オペプリム
※商品名の欄には主に先発医薬品の名前を掲載しています。後発医薬品(ジェネリック医薬品)については、商品名ではなく薬の「一般的名称」から索引ください。

2.適応となるがん

  • 副腎がん
※治療の内容や全身状態などにより、記載したがんであっても使われない場合があります。また、がんの治療以外でも使われる場合があります。

3.種類と作用

薬を使用する目的には、治癒・延命・症状緩和がありますが、がんの種類や病態により異なります。期待される効果とそれに伴う副作用などのリスクも、人によって異なります。
この薬はホルモン療法に使用される、内分泌療法薬という種類の薬です。その種類の中で「副腎皮質ホルモン合成阻害薬」と呼ばれるグループに属します。副腎組織(皮質)に対する壊死(えし)作用があり、副腎にできた腫瘍を縮小させます。

4.注意すること

薬を安全に使用するための注意点です。

1)この薬を使用する際に、特に注意がいる人

  • 肝疾患(副腎皮質からの転移腫瘍以外)のある人

2)医師や薬剤師から確認される注意点

  • 妊娠または授乳中。
  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • ほかに薬を使っている。
  • 健康食品やサプリメントを使っている。

3)使用上の注意点

  • ショック時や重篤な外傷を受けた場合には、一時的にこの薬の使用を中止する必要があります。ショック時や重篤な外傷を受けた場合には、患者さんまたは家族の方は、この薬を飲んでいることを医師に伝えてください。
  • この薬の飲む量が確定するまで、治療は入院して行われます。
  • この薬を使用している間は、避妊を行ってください。
  • 無月経の人において、この薬の作用により月経が再開することがありますので、服用中および服用終了後十分な期間、避妊してください。
  • 授乳を避けてください。
  • めまいや嗜眠(しみん:目が覚めない)などがあらわれることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には十分注意してください。
  • 飲み忘れた場合は、気が付いたときに、飲み忘れた分をすぐに飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は飲み忘れた1回分を飲まずにとばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。

5.副作用

1)主な副作用

食欲不振、吐き気、肝機能障害など

2)気を付けておきたい副作用と自覚症状

重大な副作用に至る可能性がある主な自覚症状です。薬の使用中、医師は採血の回数を増やすなど、必要な検査や診察を行って副作用をチェックしていきますが、次のような症状が出た場合や急な体調の異変などがあれば、医師、看護師または薬剤師に伝えましょう。
主な自覚症状 可能性のある重大な副作用
胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐き気、胃が痛い、空腹時にみぞおちが痛い、便が黒くなる、吐血(とけつ)、などがみられ、これらの症状が持続する 胃潰瘍
血を吐く、腹痛、便が黒くなる、血が混ざった便 胃腸出血
発熱、かさぶた、皮膚がはがれおちる、全身の発赤 紅皮症(こうひしょう)
時間や場所がわからない、物忘れがひどい、覚えられない、計算ができない 痴呆
根拠のない思い込み、実際にはないものが見えたり聞こえたりするように感じる、非現実的なことを強く確信する 妄想
食欲不振、むかむかする、意識がうすれる、考えがまとまらない、嘔吐(おうと)、からだがだるい、判断力の低下、低血圧 副腎不全
冷や汗が出る、気持ちが悪くなる、急に強い空腹感を覚える、寒気がする、動悸(どうき)がする、手足がふるえる、目がちらつく、ふらつく、力のぬけた感じがする、頭が痛い、ぼんやりする、目の前が真っ暗になって倒れそうになる、ボーッとしている、うとうとしている、いつもと人柄の違ったような異常な行動をとる、わけのわからないことを言う、ろれつが回らない、意識がなくなる、けいれんを起こす 低血糖
尿量が少なくなる、体がだるい、むくむ 腎障害(尿細管障害)
からだがだるくなる、発熱(38℃以上)、皮膚や白目が黄色くなる、食欲がなくなる、吐き気、嘔吐(おうと)、腹痛、発疹、かゆみ 肝機能障害
白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が褐色になる 黄疸(おうだん)

6.薬について心配なとき

薬の使用において、期待される効果とあらわれる副作用などは人それぞれ異なります。薬物療法を受けるにあたって、不安なことや知りたいことや心配なことがあるときには、ひとりで悩まずに担当の医師などの医療者や「がん相談支援センター」に相談しましょう。

●担当の医師、看護師、薬剤師など

担当医は、一人一人の状態に基づいて最も適した情報を提供してくれる存在です。治療について不安や疑問が生じた際には、まず、担当医へ相談しましょう。また、病棟や外来化学療法室の看護師、病院や調剤薬局の薬剤師に質問することもできます。

●がん相談支援センター

「がん相談支援センター」は、全国の「がん診療連携拠点病院」などに設置されている、がんに関するご相談の窓口です。治療について、「がん相談支援センター」にご相談いただくこともできます(ただし、担当医にかわって治療の判断をするところではありません)。
全国の「がん相談支援センター」は、「がん相談支援センターを探す」(https://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpConsultantSearchTop.xsp)のページから検索できます。

●がん情報サービスサポートセンター

お電話で、「がん相談支援センター」を探すお手伝いをします。
サポートセンターについては、「がん情報サービスサポートセンターのご案内」(https://ganjoho.jp/public/consultation/support_center/guide.html)のページをご参照ください。

7.参考資料

  • オペプリム 添付文書情報.ヤクルト本社.2015年07月改訂版(第13版)
  • オペプリム 患者向医薬品ガイド.ヤクルト本社.2015年07月更新版
  • オペプリム くすりのしおり(R).ヤクルト本社.2015年07月改訂版
本ページでは、がんの治療に使用される代表的な薬を中心に掲載していますが、がんの治療に使われるすべての薬に関する情報を網羅しているものではありません。また、掲載している薬の一部は、がんの治療以外にも使用される場合があります。
薬の効果、使い方、注意することや最新の情報については各医薬品の「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」
外部サイトへのリンク http://www.pmda.go.jp/)をご参照ください。
用語集
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