放射線治療には、がんを治すことを目的にした治療(根治照射)と、がんによる症状を抑えるための治療(緩和照射)の2つがあります。
手術と同様にがんのある部分に対して行う治療で、食道や胃、喉頭(声帯)の機能を温存することが可能です。高エネルギーのX線などをがんに直接あてて小さくします。通常、連日照射(週5日、6週間など)を行います。
また、放射線治療単独で行うよりも、化学療法と同時に行う化学放射線療法のほうがより効果的で、内視鏡的切除が難しい0期〜WA期のがんに対し、根治を目指して行われることがあります。このように、放射線治療と化学療法などさまざまな治療法を組み合わせることを集学的治療といいます。