3−8 腫瘍マーカー検査(血液検査)

腫瘍マーカー検査は、診断の補助や、治療の効果をみることを目的に行います。腫瘍マーカーとは、がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られるタンパク質などの物質です。腫瘍マーカーの値の変化だけでは、がんの有無やがんが進行しているかどうかは確定できず、がんがあっても値が高くならないこともあります。

食道がんの扁平上皮がんではSCC(扁平上皮がん関連抗原)とCEA(がん胎児性抗原)、腺がんではCEAを測定します。がんの有無やがんがある場所は、腫瘍マーカーの値だけでは確定できないため、画像検査など、その他の検査の結果も合わせて、医師が総合的に判断します。

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