4−2−2 手術後の合併症など

子宮頸がんの手術の合併症には、腸閉塞ちょうへいそくなどがあります。

腸閉塞は、腸の炎症による部分的な癒着ゆちゃく(本来はくっついていないところがくっついてしまうこと)などによって、腸管の通りが悪くなる状態のことをいいます。便やガスが出なくなリ、おなかの痛みや吐き気、嘔吐おうとなどの症状が出ます。多<の場合、食事や水分を取らずに点滴をしたり、胃や腸に鼻からチューブを入れて胃液や腸液を出したりすることなどで回復しますが、手術が必要になることもあります。

このほか、手術後に起こりうる日常生活への影響としては、排尿のトラブル、便秘があります。また、リンパ節を切除した場合にはリンパ浮腫(足や下腹部のむくみ)、卵巣を切除した場合には卵巣欠落症状らんそうけつらくしょうじょう(更年期障害と同様の症状)などが起きることもあります。

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