治療は、がんの進行の程度や組織型に応じた標準治療を基本として、本人の希望や生活環境、年齢を含めた体の状態などを総合的に検討し、担当医と話し合って決めていきます。
図3、図4は、子宮頸がんの標準治療を示したものです。担当医と治療方針について話し合うときの参考にしてください。
前がん病変(CIN3またはAIS)やTA期の子宮頸がんでは、まず子宮頸部円錐切除術などで組織診を行い、その結果に基づいて治療方針を決めていくことが一般的です(図3)。TB期やU期では手術や放射線治療と、放射線治療と薬物療法を同時に行う同時化学放射線療法、V期やWA期では同時化学放射線療法、WB期では薬物療法がそれぞれ治療の中心となります(図4)。
【15ページ図 図3.子宮頸部前がん病変と子宮頸がん(TA期)の治療の選択】
日本婦人科腫瘍学会編,子宮頸癌治療ガイドライン2022年版. 2022年,金原出版.を参考にして作成
【図終わり】
【16ページ図 図4. 子宮頸がん(IB期〜W期)の治療の選択】
日本婦人科腫瘍学会編,子宮頸癌治療ガイドライン2022年版. 2022年,金原出版.を参考にして作成
【図終わり】