3−5.転移・再発

転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れなどに乗って別の臓器に移動し、そこで成長することをいいます。また、再発とは、治療の効果によりがんがなくなったあと、再びがんが出現することをいいます。

上咽頭がんでは、発見時に頸部リンパ節に転移していることも少なくありません。また、肺、肝臓、骨などの他の臓器に転移することもあります。

転移・再発した場合、多くは延命や症状緩和を目指した治療となり、主に薬物療法を行います。骨への転移による症状に対しては、緩和を目的とした放射線治療が行われます。

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