国立がん研究センター がん情報サービス ganjoho.jp 用語集

ヒトパピローマウイルス

ひとぱぴろーまういるす
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜に感染し、イボ(パピローマ)などの原因となるウイルスです。200以上の種類があり、主に接触によって人から人へ感染することが分かっています。ほとんどのイボは良性の病変ですが、一部の高リスク型と呼ばれるHPVは、子宮頸がん、腟がん、外陰がん、肛門がん、陰茎がん、中咽頭がんなどの発生に関わっていると考えられています。特に子宮頸がんの患者の90%以上からHPVが検出されることが分かっています。

HPVは、多くの人が一生に一度は感染するといわれる一般的なウイルスです。通常は感染してもほとんどが自然に排除されますが、感染した状態が続くと、前がん病変(がんになる前の状態)やがんが発生すると考えられています。

2025年1月現在、子宮頸がんの発生と関連が深いHPVの感染を予防するワクチンが接種可能となっており、小学校6年生から高校1年生の女子を対象に定期接種が行われています。
[HPV]英語名human papillomavirusの略。
更新・確認日:2025年01月31日 [ 履歴 ]
履歴
2025年01月31日 内容を確認し、更新しました。
2021年01月14日 掲載しました。
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