HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)
えいちてぃ-えるぶい-1
HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、成人T細胞性白血病や悪性リンパ腫の原因となるウイルスで、白血球の一種であるT細胞に感染します。感染しても無症状(無症候性キャリア)のことが多く、感染者が一生のうちに成人T細胞白血病を発症する確率は約5%未満とされています。日本における主な感染経路は母乳による母子感染と性交渉による感染で、感染者のうち母子感染は60〜70%、性感染は20〜30%程度と推定されています。なお、母子感染のリスクは、母乳を与えないことで下げることができます。