腫瘍崩壊症候群
しゅようほうかいしょうこうぐん
薬物療法や放射線治療によって、多くのがん細胞が短期間で死滅(崩壊)した場合に起こる副作用のことです。がん細胞内の成分が血中へ放出されることで、高尿酸血症、高リン酸血症、高カリウム血症などが起こり、筋力低下、知覚異常、吐き気・嘔吐(消化器症状)、不整脈、急性腎不全、痙攣など、さまざまな症状を引き起こします。急性白血病(急性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病)、悪性リンパ腫などの造血器がん(血液がん)で起こることが多く、命に関わることもあります。効果の高い薬剤の開発とともに近年は胃がんなどの固形がんでも増えてきています。