標準化罹患比
ひょうじゅんかりかんひ
人口構成の違いを除去して罹患率を比較するための指標。英語ではstandard incidence ratio(SIR)。ある集団の罹患率が、基準となる集団と比べてどのくらい高いかを示す比と理解することができます。ある集団で実際に観察された罹患数が、もしその集団の罹患率が基準となる集団の罹患率と同じだった場合に予想される罹患数(期待罹患数)の何倍であるか、という形で求められます。年齢調整罹患率の算出には年齢階級別罹患率が必要ですが、そのようなデータが得られない場合や、人口規模の小さい集団で年齢階級別罹患率の偶然変動が大きい場合の年齢調整の手法として、標準化罹患比が用いられます。日本の都道府県比較の場合、基準となる集団の罹患率として通例全国値が用いられ、標準化罹患比が1より大きい都道府県は全国平均より罹患率が高く、1より小さい場合は全国平均より罹患率が低いことを意味します。標準化罹患比は、ある集団で実際に観察された罹患数が、もしその集団の罹患率が基準となる集団の罹患率と同じだった場合に予想される罹患数(期待罹患数)の何倍であるか、という形で求められます。
標準化罹患比(SMR) = 観察集団の実際の罹患数/(基準となる集団の年齢階級別罹患率×観察集団の年齢階級別人口)の総和
標準化罹患比(SMR) = 観察集団の実際の罹患数/(基準となる集団の年齢階級別罹患率×観察集団の年齢階級別人口)の総和